中国南部の自動化・デジタル専門展「SIAF2019」3月10日から広州で開催
950社超出展 8万人の来場見込む
中国製造2025、米中貿易摩擦など、世界の注目を一身に集める中国製造業。自動車産業が盛んな広州や先端企業が集まる深圳など中国南部は製造業が盛んな地域で、自動化熱も非常に高い。
そんな中国南部の中心都市・広州で、3月10日から12日までの3日間、「SPS-Industrial Automation Fair Guangzhou(SIAF)2019」が開催される。
▲中国の自動化市場を知る絶好の機会
高い自動化熱
現在の中国市場は「中国製造2025」を背景に、製造強国を目指して官民あげて自動化熱がとても高い。また人件費の高騰や3K作業の忌避による人手不足、品質や価格要求の高まりなどもあり、市場環境も自動化の追い風となっている。
特に広州や深圳、東莞などがある中国南部は、自動車産業やハイテク産業、デジタル機器の工場が多く、製造業が盛んな地域。そのなかでSIAFは中国南部の製造の自動化・知能化に特化した展示会として重要な位置を占める。
またドイツ・ニュルンベルクで行われる自動化の専門見本市SPS-Smart Production Solutionsの姉妹展示会として、大きな期待を寄せられている。
セミナー多数
会場となるチャイナインポート&エクスポートフェアコンプレックスでは、エレクトロニクス、配線・接続技術、センサと計測機器、産業用ロボットとマシンビジョン、産業向けIoT、物流のスマート化に向けたソリューションの6つの製品カテゴリを中心に、5つのホールで6万2000㎡の広さに950社以上がブースを出展。来場者は前回の7万2000人を上回る、世界45カ国から8万人以上が来場する見込みとなっている。
会期中は産業オートメーションと金型技術の専門家によるセミナーを80以上実施する予定。NECA(日本電気制御機器工業会)が製造業のデジタル化について日本の状況を紹介するほか、自動車製造とスマートロジスティクスに焦点を当てたスマートインダストリーソリューションサミット、センサの専門家による知能化製造、AIとIoT、保守・保全の高度化にスポットを当てたメンテナンス4.0、産業ネットワークにおけるOPCの最新動向などのセミナーが行われる。
メッセ・フランクフルトのフーバー・ドゥ氏は「中国製造2025とインダストリー4.0により、中国国内でも知能化製造の実現は関心が高い。スマートファクトリーを構成する一要素として産業用IoTが登場したことによって従来の産業の変革の絶好の機会が訪れている」と話している。