三社電機 パワー半導体 大容量タイプ追加

三社電機 パワー半導体 大容量タイプ追加

三社電機製作所(大阪市東淀川区)は、パワー半導体の新製品として、ダイオード/サイリスタモジュール高放熱(高信頼性)モデルに大容量タイプ(電流容量240A)を開発し、8月から受注を開始した。

新製品は、セラミック基板に銅回路板を直接接合(DCB)したDCB回路基板の採用により低背積層化が可能となり、高放熱化(低熱抵抗化)を実現。従来の160A/200A品と同一形状でありながら、240Aの電流容量を持つ。

また、チップに両面はんだ接合を行うことによる相乗効果で、長期信頼性を向上。さらに、独自のゲート構造採用により、サイリスタ部のdi/dt耐量、雷サージ耐量向上に成功している。

同社では、得意とする中容量ダイオード/サイリスタモジュールを中心に、今回開発した高放熱・高耐量技術を順次展開し、電力用半導体モジュールのラインアップを拡充することで、各種電源装置の高信頼性・高効率化、および小型・低コスト化に貢献していくとしている。

出典:三社電機「[パワー半導体]インバータ等電力変換装置用製品に大容量タイプを追加」


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。