ブリヂストン スマートファクトリー構想 独自のICT・IoT活用

ブリヂストン スマートファクトリー構想 独自のICT・IoT活用

ブリヂストンは、バリューチェーン内で保有するさまざまな情報を独自のICT/IoT技術でつなぎ、統合した情報のビッグデータ解析やシミュレーションを行うことで迅速、高品質かつ効率的なタイヤ生産を目指すスマートファクトリー構想を発表した。

同社はバリューチェーンのデジタル化に向けた技術革新を推進しており、その基盤となるのが独自のICTである「Bridgestone Intelligent Office(BIO)」と「Bridgestone Intelligent Device(BID)」。2016年には同ICTを搭載した最新鋭タイヤ成型システム「EXAMATION」でのタイヤ生産を開始、現在はさらに「BIO」「BID」を活用した解析/予測技術、高精度加工技術、センシング技術開発を多岐の領域で進めている。

頭脳部分に該当する「BIO」は、バリューチェーンに蓄積された膨大なデータの峻別と解析を行い、システム上で繰り返しシミュレーションを実行することで設備や装置を自律化させるアルゴリズムを算出。生産システムを制御する人工知能(AI)を搭載した「BID」により各製造工程に実装することで、市場におけるタイヤの情報や開発情報を自動的に製造工程へ反映し、必要な性能を有するタイヤの迅速な開発・製造および提供を実現する。

同社ではデジタル仮想工場を活用した設備管理による生産効率向上や熟練作業の定量データ化による製造工程改革、シミュレーションによる開発プロセスの構築などに「BIO」「BID」を活用していく。

 

出典:ブリヂストン ブリヂストンのスマートファクトリー構想を発表


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。