ピーアンドエフ Ethernet ⅠOモジュール発売 マルチプロトコル対応
M12電源プラグ装備 最大16Aの電源供給実現
ピーアンドエフ(横浜市緑区)は、1台のデバイスでPROFINETやEthernet/IP、EtherCATなど一般的なすべてのEthernetプロトコルをサポートするEthernet IOモジュールを発売した。
新製品は、マルチプロトコル対応機能によって、従来なら異なるタイプのモジュールが必要とされた機械の標準化が可能。各プロトコル間を回転スイッチで切り替えられるようになっている。
また、内蔵のWebサーバによって、ダウンロードやパラメータ化を容易にし、診断表示機能も実現している。同じく内蔵の8ポートIO-Link機能を用いれば、IO-Link対応のセンサやアクチュエータを接続して、設定とパラメータ化が可能。トランスペアレントな診断機能に加え、冗長性のあるデータ・ストレージでデバイスを置き換えることができる。
さらに、Lコード・インターフェースのM12プラグイン・コネクタによる電源供給コンセプトから、接続と同時に最大16Aの電源供給を実現。個別の電源配線や供給電源の調整が不要になるため、工数削減に貢献する。しかも、一体成形の堅牢な金属製ハウジングは、保護等級IP65/67/69に対応しているうえ、長さ200ミリ・高さ18ミリと極めてコンパクトになっている。
その他、簡単なプログラミング作業の中には組み込み関数をモジュールで実行するだけで済む場合もあり、メーン制御盤の負担を軽減、あるいは制御盤を完全に置き換えることも可能で、集中管理の構成を保ったまま、通信コストや応答時間を削減できる。
加えて、組み込みの論理機能は一部のIO処理に限定することもでき、その他の処理は従来通りメーン制御盤で行うこともできるため、制御盤と分散型の処理プログラムを連携させることも可能となっている。