ビーランド・エレクトリック、施工時間70%削減、フラットケーブルシステム
誤配線防止も
ビーランド・エレクトリック(横浜市港北区)は、搬送装置のコンベア向けなどに最適な電源供給フラットケーブルシステム「Podis(ポディス)」の拡販に注力している。
生産ラインや搬送ラインへの電源供給ケーブルの配線作業を大幅に軽減できるPodisは、フラットケーブルのどこからでも電源の取り出しが可能なモジュールシステム。
同社の独自のピアシングテクノロジーを使った接続方法により、モジュールにフラットケーブルを通し、ネジ締めを行うだけで接続が完了する。
また、配線時に必須であったケーブルの被服剥き作業が不要で、しかも誤配線を起こさない構造にもなっているため、施工時間を約70%(同社従来品比)の大幅な削減が可能。
しかも、フラットケーブルのどこからでも電源の取り出しができることは、ラインの変更・改修にもフレキシブルに対応でき、保守などが容易になる。
さらに、回路作成ソフトウエア「PodisPLAN」を使用して、ケーブルや装置の仕様(電流・電圧値など)を入力すると、電圧降下、短絡電流などを自動的に計算できる。
すでに、世界各国の自動車の生産ライン、空港の手荷物搬送装置、物流倉庫、包装機械、食品機械、風力発電などで採用され、高い評価を得ている。
主な仕様は次の通り。
【フラットケーブル】
▽定格電圧=750V▽極数=7極×2.5、7極×4▽保護等級=IP65▽規格=VDE、UL
【取り出しモジュール】
▽定格電圧・電流=500V20A▽タイプ=ボックス、コネクタ▽モータースタータ機能内蔵