ハネウェル、つながる工場の最新技術を紹介。日本市場に注力へ

ハネウェル、つながる工場の最新技術を紹介。日本市場に注力へ

 ハネウェルのプロセスソリューション部門であるHPSは、2月22日と23日の2日間、横浜市の横浜ベイホテル東急で「2017ジャパン・テクノロジー・サミット」を開催した。石油や石油化学、化学、ガス、紙パルプ、プラントメーカーなど、プラント産業に携わる技術者が約550人参加した。同イベントでは、同社のつながる工場に関する「ハネウェル・コネクテッド・プラント」、IIoT(産業向けIoT)を活用した技術などを広く紹介した、

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 2016年の日本における活動報告について、同社は紙パルプ、化学、石油市場において185サイトの新規顧客を開拓。紙パルプ業界での紙にDCS・QCS案件、国内大手化学ベンダー、2カ所の製油所のDCS更新などを受注した。日本は注力市場と位置付けられており、そのための組織変更を実施。4月から、 Ken Deville氏に代わり、新ゼネラルマネージャーに坂田信一が就任。また燃焼制御事業を行うハネウェルサーマルソリューション(HTS)がHPSに組み込まれ、80%のシェアを持つ自動車の塗装工程に加え、将来的には鉄鋼や食品、電力などの燃焼制御も手がけていきたいとしている。さらに、日本のEPCとのパートナーシップも力を入れ、現在15件以上の海外案件に取り組んでいることを明らかにした。

 会場では第4次産業革命、プラントのスマート化に向けた「ハネウェル・コネクテッド・プラント」、IIoTに関連した技術・製品も展示。新製品「コントロールエッジPLC」は、同社初のIIoT対応PLC。複数ベンダー製の危機を安全に接続し、緊密な統合を可能にする。「インダストリアル・サイバーセキュリティ・リスク・マネージャー」は、サイバーセキュリティのリスク監視、計測、管理を可能にしたソリューション。脆弱性や脅威の見地を常時行い、一元表示することで各部門での共有が可能になる。「ユニフォーマンススイート」は、プロセスやイベントデータの収集、設備中心の分析・予測分析、見える化で、リアルタイムのデジタルインテリジェンスを提供する。

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参考:ハネウェル


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。