ストロークの計算 | 成形で生計を立てる
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型締力が決まれば、次は計量条件出しです。ストロークを計算します。
ストロークに必要な情報は、自社の射出成形機のシリンダー直径(内径)と樹脂密度です。当然ですが、成形品の重さも必要です(200gの重さと4gの重さではストロークが違いますね)。
樹脂密度はメーカーによってはカタログに記載されていますが、固体密度と溶融密度では8~9割ほど数値が変わりますので要注意です。このへんもアバウトで良いので樹脂の参考値を記載しておきます。
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ストロークはスクリューの中に充てんする樹脂の体積を計算します。
円柱体積は下の式で求められます。算数を思い出してください。
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したがいまして、ストロークcm=シリンダー半径×半径×(π)3.14×樹脂密度(g/cm3)で求める事ができます。
ちなみにストロークが適切でないと、ショートになったりオーバーパック(過剰充填)でバリが出るなどの不具合となります。