シュナイダー 「マシンソリューション・ラボ」を東京、大阪に開設
シュナイダー・エレクトリックは、機械・装置メーカー設計・開発者向けの支援サービスである「マシンソリューション」について、PLCやインバータ等の実機を使ってプログラムテストや製品検証ができ、機械・装置設計・開発にあたっての課題を、制御やIoTの専門家に各種相談ができる専用施設「マシンソリューション・ラボ」を東京と大阪に開設した。
▲実機で検証やプログラムテストが行える
同ソリューションは、機械・装置メーカー向けに、最適な装置構成を簡単に構築し、装置開発の期間とコスト削減、納期短縮に向けたサポートを行うソリューション。ユーザーが抱える課題に対して一緒に解決策を考え、実現に向けて実製品を使って試行錯誤、検証を重ねてクリアしていく。グローバルではすでに展開済みで、設計開発期間の30%短縮、マシン運用までの期間40%短縮、保守メンテナンス作業時間50%削減を実現している。日本では特に包装機、ホイスト、空調機、搬送機、ポンプ、加工機の6分野に対して提供を開始している。
ラボにはPLC、インバータ、モーションコントローラと各種機器による標準的な簡易システムが組んであり、ユーザーは専門家と相談しながら検証やプログラムテストを行うことができる。
同ソリューションでは、設計支援の仕組みとして、TVDAと言われる動作検証済み、文書化済みのアーキテクチャーも提供。ユーザーに最適な装置システムとその構成図、それを作るために必要な構成製品のリスト、各製品のマニュアルやカタログ、ユーザーガイドなどをダウンロードして使うことができる。
またプログラム支援として、各アプリケーションに必要なそれぞれの動作を標準プログラム化したアプリケーションファンクションブロック(AFB)を用意。プログラムにAFBを使うことで属人性を排除し、汎用性高くメンテナンスがしやすいマシン制御を構築できるようになっている。
こうした設計・開発支援ツールの提供と技術支援、グローバル標準に準拠した同社の製品群を組み合わせ、最適な機械・装置設計を支援していく。