サーマル・NP用語集(ま行)

サーマル・NP用語集(ま行)

サーマル・NPに関する用語をまとめた用語集です。

 

マイクロ文字
英文表記:micro character
マイクロ文字とは、セキュリティー印刷の方法の一種で、記録媒体に印刷される1ポイント以下の文字をいう。紙幣やファイナンシャルカード等で実用化されている。

 

マグネトグラフィ
英文表記:magnetography
マグネトグラフィとは、磁気記録媒体に磁気潜像を形成し、磁性トナーで現像して可視像となし、ハードコピーを得る技術をいう。潜像記録-現像-転写-定着-クリーニングのプロセスを経る。磁気記録媒体は記憶作用があり、一度作られた磁気潜像は容易に減衰しないので、1度の潜像記録から多くのコピーを得ることができる。磁気潜像は容易に書き換え可能なので、版なし印刷の一種ともいえる。記録媒体の寿命が長く、温湿度の変動や経時に対して画像品質の安定性にすぐれ、高速コピーが得意である。

 

マルチスタイラスヘッド
英文表記:multi-stylus head
マルチスタイラスヘッドとは、静電記録で静電記録紙、誘電体上に静電潜像を形成するための電極をいう。電極は、数十ミクロン径のワイヤが400dpi程度の解像度で配置されている。電極と静電記録紙間は、数ミクロンの距離がスペーサ等で保たれ、そのスペースに数百ボルトの電圧が選択的に印加され空気が絶縁破壊されることにより、電荷を発生させて電荷像を静電記録紙上に形成する。(=多針電極)

 

マルチタイム熱転写リボン
英文表記:multiple-use thermal transfer ribbon
マルチタイム熱転写リボンとは、同じ場所を複数回繰り返して印字に使用できる熱転写インクリボンをいう。石垣構造のインク層から低融点インク成分が滲みだす機構や、海島構造のインク層を表面から少しずつ剥がして転写する機構で、多数回の使用を可能にしている。熱転写マルチリボンと同じである。

 

マルチチャンネルレーザヘッド
英文表記:multi-channel laser head
マルチチャンネルレーザヘッドとは、プリント速度を速くするために、複数のレーザビームを照射する光源ユニットを指す。レーザダイオードと光学系との組み合わせにより複数のレーザダイオードを配置するものと、一つのバータイプのレーザダイオードからのビームを分割するものとある。

 

メタリックインク
英文表記:metallic ink
メタリックインクとは、熱転写記録に用いられる転写シートの着色剤層の一種で、転写された画像がメタリック調を示すように調整された転写インクをいう。金属や無機微粒子をインク層中に含有するもの、金属蒸着膜を積層したものなどがある。

 

メチルオレンジ
英文表記:methyl orange
メチルオレンジとは、インジケータとして、広く用いられている色素である。この色素はアルカリ性から中性では黄色を示し(塩基性色は黄色)、pH 3.7 以下の酸性領域では赤色を呈する(酸性色は赤色)。

 

面順次塗布
英文表記:panel sequential coating
面順次塗布とは、インクリボンの3原色が順番に塗布されている状態をいう。例えば面状にシアン、マゼンタ、イエローの順に繰り返し塗布されている状態を示す。

 

面順次方式
英文表記:frame sequential method
面順次方式とは、スキャナでカラー画像を読み込むとき、または熱転写記録法等でカラー画像をプリントするときの方式の一つである。一つのカラー画像について、一般にイエロー、マゼンタ、シアンの3色に分けて画像の読み取り、あるいはプリントの操作を3回繰り返して行う。

 

面順次リボン
英文表記:panel sequential ribbon
面順次リボンとは、複数色(通常はイエロー、マゼンタ、シアンの3原色)のインクが同一基材上に順番に繰り返し塗布されているインクリボンで、だんだらリボンとも呼ばれる。

 

面内記録
英文表記:in-plane recording
面内記録とは、磁気記録媒体の膜面に平行に磁化パターンを記録する方式で、膜面内に磁荷が形成される。

 

提供:一般社団法人 日本画像学会


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。