コクネ製作様×テクノア IoTカイゼン日記 Vol.3目標とデータの比...

コクネ製作様×テクノア IoTカイゼン日記 Vol.3目標とデータの比較

こんにちは。テクノアの西村です。
テクノアとお客様のIoT導入体験記「コクネ製作様カイゼン日記」を全6回でお送りいたします。今回は、前回設置したカメラで取得したデータと目標の比較についてご紹介します。
前回までの記事はこちらよりご覧ください。
Vol.1製造業向けIoTソリューション『A-Eyeカメラ』とは?
Vol.2『A-Eyeカメラ』を設置しよう

目次

1. 『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』とは
2. 前回までの内容
3. 目標とする稼働率の設定と目標設定の目的
4. 製造現場との情報共有

1. 『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』とは

『A-Eyeカメラ』はテクノアが2020年3月に発売開始した中小製造業様向けのIoTソリューションです。
ネットワークカメラで撮影された画像を元にAI(人工知能)が生産設備の稼働状況を判断し、クラウドに情報を蓄積します。
蓄積された情報をリアルタイムに集計・分析し、全社員で稼働状況を共有することで「工場の見える化」を推進します。
2020年11月に一般社団法人クラウドサービス推進機構より、クラウドサービス認定と、一般社団法人 ASP・SaaS・AI・IoTクラウド産業協会主催の「第14回ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2020」で「IoT部門 先進技術賞」を受賞しており、中小製造業様向けのIoTソリューションとして注目を集めています。

2. 前回までの内容

コクネ製作株式会社様(以下、コクネ製作様)が、テクノアのIoTソリューション『A-Eyeカメラ』を導入、設置を完了しました。今回は設置したカメラより取得した実際のデータと、目標稼働率の設定についてご紹介します。

3. 目標とする稼働率の設定と目標設定の目的

ただ稼働率を見るだけではなく、その目標値を設定します。コクネ製作様では、生産管理システム『TECHS-BK(テックスビーケー)』で収集した現場の作業実績データや、作業者の感覚をもとに75.8%を目標としました。

なぜ稼働率を見るだけではなく、目標を設定しなくてはならないのか?目標設定の目的は、次の3つです。
①目標と現状のギャップを認識し、課題を見つける
②改善対象を絞り込む
③改善の優先順位をつける
目標(=ゴール)を決めることで、やるべき事だけでなく、今はやらなくてもいい事もわかります。小さな目標でも、1つずつきちんと達成することが、やがて大きな改善につながります。設定した目標値からの差が大きい日に絞って、分析を行っていきます。
※目標値と差がある日が多い場合、設定した目標が適切でない可能性が高いので、目標値の見直しを行いましょう。

4. 製造現場との情報共有

具体的にデータが見えてきたら、製造現場との共有を検討します。製造現場の担当者(以下、現場担当者)が「『A-Eyeカメラ』で役に立つデータを収集している」と感じることで、意識も高まり、改善活動の加速が期待できます。

目標値が設定されているので、計画に対する評価が行えるようになり、現場担当者との議論も行いやすくなります。『A-Eyeカメラ』にも議論の結果が残せるよう、コメントを書き込める機能があります。


見えてきたデータを確認すると、稼働率が低い時間帯や、目標を達成できていない日があります。これらのデータを見て、目標が達成できたかという指標のみで良し悪しを判断するのではなく「なぜキャップが生じたか?」を重点的に議論することが大切です。

目標とデータが見えたので、次回は稼働率の改善について議論をすすめていきます。


本記事で紹介している『A-Eyeカメラ』は、IoT機器に関する専門知識がなくても、簡単に、早く導入いただける中小製造業様向けのIoTソリューションです。ご興味がありましたら、まずは以下より資料請求をお願いいたします。
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<リンク>
AI画像認識を利用した工場の見える化システム『A-Eyeカメラ』
生産管理システム『TECHS-BK』
コクネ製作株式会社様
コクネ製作株式会社様工場見学LIVE(YouTube)



氏名:西村 恭範(ニシムラ ヤスノリ)
所属:(株)テクノア AI・IoT事業部 事業部長
スマート経営アドバイザー 
前職は製造業にて金型製造、設計開発に従事。テクノアでは生産管理ソフト『TECHSシリーズ』のシステムエンジニアを経て、開発マネージャー、東京本部長を歴任し、現職。生産管理システムの提案・導入支援、AI・IoTを活用した経営課題解決が得意分野です。


株式会社テクノアは、出荷本数4000社を超える国内トップシェアの中小企業向け生産管理システム『TECHSシリーズ』を開発・販売しているソフトウェア開発企業です。「外洋帆船経営」を標榜し、情報技術【IT文明】の進歩を先取して『人々がより人間らしい、ゆとりと生きがいがある生活』を実現するため、独創的なソフトウェアと付帯サービス【ソフト文化】の開発と提供を通じて社会貢献します。