コクネ製作様×テクノア IoTカイゼン日記 Vol.2『A-Eyeカメ...

コクネ製作様×テクノア IoTカイゼン日記 Vol.2『A-Eyeカメラ』を設置しよう

こんにちは。テクノアの西村です。
テクノアとお客様のIoT導入体験記「コクネ製作様カイゼン日記」を全6回でお送りいたします。今回は、カメラの設置についてご紹介します。
前回の記事はこちらよりご覧ください。
Vol.1製造業向けIoTソリューション『A-Eyeカメラ』とは?

目次

1. 『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』とは
2. 『A-Eyeカメラ』ユーザー「コクネ製作株式会社様」について
3. まずは機械設備1台の状況を確認
4. 『A-Eyeカメラ』を設置しよう

1. 『A-Eyeカメラ(エーアイカメラ)』とは

『A-Eyeカメラ』はテクノアが2020年3月に発売開始した中小製造業様向けのIoTソリューションです。
ネットワークカメラで撮影された画像を元にAI(人工知能)が生産設備の稼働状況を判断し、クラウドに情報を蓄積します。
蓄積された情報をリアルタイムに集計・分析し、全社員で稼働状況を共有することで「工場の見える化」を推進します。
2020年11月に一般社団法人クラウドサービス推進機構より、クラウドサービス認定と、一般社団法人 ASP・SaaS・AI・IoTクラウド産業協会主催の「第14回ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2020」で「IoT部門 先進技術賞」を受賞しており、中小製造業様向けのIoTソリューションとして注目を集めています。

2. 『A-Eyeカメラ』ユーザー「コクネ製作株式会社様」について

本連載は実際に『A-Eyeカメラ』を導入されたコクネ製作株式会社(以下、コクネ製作様)での体験を元に製作しています。
コクネ製作様は愛知県西尾市に本社がある会社様です。1950年から鋳物の製造販売を行う古久根グループで、鋳物品の加工・組立と販売を手掛けています。
切削・穴あけ・ネジ切りなど、鋳物に機械加工を施す高い技術があり、グループを通じた一貫生産体制により、半導体製造装置や工作機械のパーツやフレームなど、鋳物の性質を活かした高精度な製品を数多く生み出している点が特長です。
工場のIoT化を通じ、製造現場の負担軽減を目的に、機械の稼働状況を見える化できるIoTソリューションを探しており、ニーズに合致した『A-Eyeカメラ』を導入いただいています。

3. まずは機械設備1台の状況を確認

本格的なIoT導入を進める前に、まずは機械設備1台に対して、稼働状況を記録するカメラを設置。1日の稼働率、時間帯別の稼働状況を「見える化」しました。
カメラは、機械設備のパトランプを監視、稼働中・待機中・停止中の区分を判別し、データを蓄積していきました。


カメラから取得したデータをもとに、時系列の稼働状況をグラフにすると、今までは見えていなかったデータが見えてきました。

①仕事はあるのに、加工をしていない時間帯の存在(棒グラフのグレーの部分)


②機械が停止する時間の偏り、稼働率の変動(折れ線グラフのグレーの折れ線)

IoT機器を使えば細かいデータが取得でき、稼働状況を「見える化」できます。データが見えると課題解決に対するモチベーションが上がってきますね。

4. 『A-Eyeカメラ』を設置しよう

1台のカメラからデータが見えてきたので、設置作業を開始することにしました。『A-Eyeカメラ』を稼働させるための設置作業は次の作業1~4で構成されます。

作業1.パトランプとカメラの位置調整

カメラは近すぎると作業の邪魔に、遠くなるとカメラ画像の精度が下がるので近すぎず、遠すぎず、最適な位置に設置します。なお、『A-Eyeカメラ』は最大5m離れた対象物の判定が可能です。

作業2.AIによる学習

AIに外光やドアの開閉状況などが異なる環境でのパトランプの点灯の様子がわかる画像を学習させて、精度を向上させます。
センサーなどのIoT機器を取り付ける場合は、ベンダーに来社してもらい、機械を停止して調整する必要があります。しかし、『A-Eyeカメラ』の取り付けは機械を停止する必要はありません。カメラの位置調整も、AIによる学習も専任の作業員を呼ばずに、お客様自身で、カメラの位置調整をする、画像をテクノアに送信するなどの対応で解決できます。機器の調整にかかる時間や手間が少ないところも『A-Eyeカメラ』の魅力です。

作業3.通信環境の確認

電波の強さを調べるアプリとスマートフォンを活用して最適なWi-Fiルーター設置場所を探します。

テクノアでは、『A-Eyeカメラ』導入を検討されているお客様に対して専門のスタッフが、ご契約前にヒアリングを実施。実際に工場を訪問し、カメラの設置や稼働状況の検出方法について現地調査を行います。導入の際に使うネットワークカメラの機種選定、ネットワーク・電源工事などのご相談にも対応します。
(※各種工事作業はお客様にて手配が必要です)

作業4.取得するデータの設定

コクネ製作様のIoT化の目的「稼働状況を把握する」に合わせて【稼働中】に絞ってデータ収集を始めました。

設置・設定が完了したので、稼働スタートです。次回は、実際に取得したデータはどのような結果になったのかご紹介します。

本記事で紹介している『A-Eyeカメラ』は、IoT機器に関する専門知識がなくても、簡単に、早く導入いただける中小製造業様向けのIoTソリューションです。ご興味がありましたら、まずは以下より資料請求をお願いいたします。
→A-Eyeカメラの無料資料請求はこちら

<リンク>
AI画像認識を利用した工場の見える化システム『A-Eyeカメラ』
コクネ製作株式会社様
コクネ製作株式会社様工場見学LIVE(YouTube)



氏名:西村 恭範(ニシムラ ヤスノリ)
所属:(株)テクノア AI・IoT事業部 事業部長
スマート経営アドバイザー 
前職は製造業にて金型製造、設計開発に従事。テクノアでは生産管理ソフト『TECHSシリーズ』のシステムエンジニアを経て、開発マネージャー、東京本部長を歴任し、現職。生産管理システムの提案・導入支援、AI・IoTを活用した経営課題解決が得意分野です。


株式会社テクノアは、出荷本数4000社を超える国内トップシェアの中小企業向け生産管理システム『TECHSシリーズ』を開発・販売しているソフトウェア開発企業です。「外洋帆船経営」を標榜し、情報技術【IT文明】の進歩を先取して『人々がより人間らしい、ゆとりと生きがいがある生活』を実現するため、独創的なソフトウェアと付帯サービス【ソフト文化】の開発と提供を通じて社会貢献します。