アルファTKG 「図面管理システム」からIoTを実現する
世界初の中堅中小製造業向けIoTシステムが完成
株式会社アルファTKGは、製造工場の図面や書類(ドキュメント)管理をはじめ、工程管理、生産管理ソフトの開発・販売会社です。
特に、中小製造業の現場にマッチしたソフトを開発・提供することが大きな使命です。
中小製造業のデジタル・イノベーション推進
現在、業界内で販売され使用されているソフトは、大企業向けのPDM、PLM/ERPやCRMなど、比較的大規模システムが主流で、中堅中小製造業にとっては導入に多額の費用と労力を要し、導入への敷居は決して低くはありません。
当社は2014年3月、東京・日本橋で創業しました。創業のキッカケは「IoT化を目指す多くの製造業経営者のお役に立ちたい」との思いが強く、中堅中小製造業の事情にマッチした『IoTシステムとソフト商品』を開発し販売しようと事業を開始しました。
日本製造業のデジタル化のレベルは高く、すでに多くの情報システムが普及しています。中小製造業では、生産管理システムやCAD/CAMなどが広く普及し、大手製造業においては、大規模なPDM、PLM/ERPシステムが基幹システムとして稼働しています。しかし、工場の現場に視点を置くと、依然として優秀な現場熟練工に依存し、必ずしもデジタル化による生産性向上が成功しているとは言い難い現状があります。
なぜなのか?の原因を解析すると、多くの情報デバイスがバラバラの状態で孤立し、総合的なインテグレーションが難しく、現場のデジタル化を推進できない事が浮き彫りとなってきます。例えば、製造業にとって最も重要な図面管理に注目すると、大手製造業の設計現場では、PDMなどによる一元管理が実施されており、完璧な管理が行われていますが、3DデータやCADデータが製造現場まで活用されているのは稀有であり、技能工による製造現場や外注工場では、紙図面による運用が常態化し、図面管理が徹底されていない現実があります。日本の製造業は、世界に誇る無人運転の自動化システムが稼働する半面で、昭和のアナログ現場が広範囲で残されているのが実態です。
また、中小製造業や町工場においても、高度な情報システム(自動プロ、生産管理など)が導入されていますが、あらゆる情報がバラバラに孤立し、統合化されたデジタル化への道のりは閉ざされています。
当社では、5年間にわたる研究開発投資と100社に及ぶ導入実績により、これらの課題を克服し、利益向上に直結する『世界初の中堅中小製造業向けIoTシステム』を完成させました。
現有資産の有効活用に向け最適なソフトを用意
当社の経営コンセプトはお客様の現有資産を有効活用することです。長年の研究開発成果のひとつとして、製造業向けソフトロボット(RPA)の開発に成功しました。
製造業向けに特殊機能を搭載したソフトロボットは、従来は不可能であった別々のソフト間の自動結合を専門的に行う機能を内蔵しています。
さらに、図面管理システム『alfaDOCK』(基本モデル価格298万円)は、機能を段階的に拡張することができます。『類似品検索ソフト』『板金見積ソフト』『工程管理ソフト』『機械稼働管理ソフト』『生産管理ソフト』『2D/3D板金CAD』の機能を拡張することができます。
これらの商品は、初出展するプレス・板金・フォーミング展「MF-TOKYO2019」で展示します。また、米国・シンシナティ社との販売提携により実現した、『alfa金型製造システム』も展示します。
このシステムは、3Dプリンターを使ってベンディング金型を製造する世界初のシステムで、人工知能により「干渉を起こさない金型形状を自動生成する機能」を有する専用ソフト『GAIA-PG』とのソリューションパックとして受注を開始します。
開発・販売・サポートを日本とインドのグローバル体制で提供
当社は、自社開発・直販・直サービスで取り組んでいます。また、扱うソフト商品は、図面管理・工程管理・生産管理などが主体であり、機械メーカーの扱う自動プロやCAMなどは扱いません。従業員数は国内外合わせて60名で、あらゆる業界から若手社員が集まった「平均年齢34歳」の成長企業です。
東京・日本橋に本社とテクニカルセンターを、横浜に販売本部を構え、ソフトウェアの開発はインド・チェンナイの子会社、アルファTKGインディアが担っています。
アルファTKGインディアには、インド工科大学はじめ、インド政府の支援を受けてハイレベルな人材がそろっており、世界最高水準の開発体制となっています。日本本社がマーケッテングと商品企画、及び販売・サポートを行い、インドの子会社が開発に専念するグローバル体制を構築しています。
お客様は、関東近県の中堅中小企業が多く、80%が国内、20%が海外ですが、今後は西日本地域への拡販を進める計画です。
海外は本社の海外推進部が担当しながら、タイ、インド、フィリッピン、マレーシアなどの東南アジアが多く、中でも従業員1000名を擁する台湾のグローバル上場企業、ジンパオ・プレシジョン・インダストリー社が主力工場を置くタイでは、長年に渡りデジタルシステム構築を手掛けており、今日ではPLM/PDMに加え、200台の端末が製造現場に設置され、世界に先駆けたインダストリー4.0の成功事例企業として世界中から注目されています。
ジンパオ社には世界中から工場見学者が多数訪れているが、特に航空機産業からの注目度は高く、エアバスの主力一次協力企業として、『デジタル化と自動化を成功させた唯一の企業』として欧州各国の話題となり、この効果で当社のシステムも非常に高い評価を受けています。