アビーム、生産現場と製品のIoT化の支援サービス開始

アビーム、生産現場と製品のIoT化の支援サービス開始

アビームコンサルティング株式会社(代表取締役社長 岩澤 俊典、東京都千代田区、以下 アビームコンサルティング)は、製造業の生産現場と製品のIoT化を支援する「IoT Data-Driven Manufacturing Solution」の提供を開始する。

 「IoT Data-Driven Manufacturing Solution」は、同社がこれまで製造業の業務改革・サプライチェーンの高度化を支援する中で蓄積してきた知見と、多数のIoTの導入実績に基づき開発されたサービスで、特に需要の高いエンジニアリング改革を対象とする。既に実績のある活用シナリオとデータ分析モデル、構築済みのIoTプラットフォーム(複数のクラウドサービスから選択が可能)、独自のデータ分析・活用方法論から構成され、短期間・低コストでIoTを導入することが可能。
企業は製造現場ですでに行われているデータ収集・分析に対する新たな気づきによる業務改善や、「モノ」から「サービス」提供へと転換するためのサービスやビジネスモデル開発を、一定期間のトライアルで体験することでIoTの導入や活用に対し具体的なイメージをもとに、本格的な取り組みを効率よく進めることができるようになる。

1.IoT導入検証トライアルサービス

 IoTの導入アプローチとメリットを30日間で体験できるトライアルサービス。最初に、最新のビジネス・デジタルテクノロジー動向の研修と、企業が蓄積しているデータの活用状況や業務課題を確認するワークショップを行い、設備の異常検知、製品状態把握とその品質向上、といった取組みのテーマを決定する。次に、決定したテーマに応じ、IoTプラットフォーム環境、簡易なデータ分析をサポートするためのライブラリ郡、分析モデルを組み合わせ、実データを使用した分析と、モデルの構築を行う。企業はどのような取り組みテーマが考えられるのかといった新たな気づきや、これまで企業独自で行ってきたアプローチとの違い、またIoTプラットフォームへの適用方法と現場業務改善点の見極めを短期間で体験することができる。

2.IoTデータ分析・機械学習活用プラットフォーム構築支援サービス

AIツール「HyperCube」と機械学習の手法を組み合わせ、企業がこれまで蓄積してきたデータを異なるアプローチで分析する。業務プロセス・設備機器(メカ)・数理モデル・統計手法・ITそれぞれに精通したコンサルタントからなるチームが、データの傾向と現実で起こる事象を照らし合わせることで、企業独自の取組みで気付かなかった発生頻度の低い異常の検知や、故障の予測、新たな製品不具合要因の検知、消耗品や部品交換の予測といった新たな気付きを導き出す。分析モデルの業務適用方法論を活用し、新たなデータ活用を実現するデータ分析、モデル構築だけでなく、業務への適用から定着化までを一環して支援する。

3.IoT活用プロセス内製化推進サービス

 品質検査の改善や製品利用状態の見える化、製品や設備の異常検知や故障予測といったテーマに対するIoTの導入は、製品設計、工程設計、生産準備、生産といったエンジニアリングチェーン全体に踏み込んだデータを必要とすることが多く、知財の観点からも内製化へのニーズが高い。一方で、最新テクノロジーと統計解析手法を組合せたデータ活用ノウハウや、研究、生産、ITといった組織横断型での取り組み、新たなデータ活用の視点といったIoT導入に求められる知見・手法を企業独自で獲得・開発するのは困難で、外部パートナーとの協力が欠かせない。データ分析や業務の改善点とその効果の見極めを行うプロジェクト型の取組みを通じ、現在企業が保有しているスキルと今後必要となるスキルのギャップを把握し、企業が継続的に自走できるよう内製化への仕組みづくりを支援する。

IoT導入トライアルサービスは、標準モデルで450万円。今後、国内製造業企業を中心に2017度中に10件の導入を目指す

サービスの詳細は >>
http://jp.abeam.com/service_line/SL182.html

出典:アビームコンサルティング、製造業の生産現場と製品のIoT化を支援する「IoT Data-Driven Manufacturing Solution」の提供を開始


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。