ある日本人工場長の苦悩!!(その2)
前回の続きです。
部下が思うように動いてくれない。また、部下からの報告も必要最低限のことしかこない。それもこちらからあれはどうなったと聞いて初めて報告がある状態でした。
「自分のどこかに問題があるかもしれない。中国人部下とのコミュニケーションに問題があるのは間違いない。」
そう思ってはいたものの、部下でもある別の日本人駐在員に相談する訳にもいかない。この工場長は生産技術的なこともよく知っており、本社もその点を期待して工場長として赴任させたのです。
毎日夜遅くまで一生懸命工場長と言う任務を果たそうと頑張っていました。
こういう方には本当にうまくいってもらいたいと思います。自分に問題があると思ってもそれを自分だけで修正できる人は多くありません。誰かに相談できればよいだろうし、誰かにはっきり指摘してもらえたらきっと修正に向けた行動を起こせるのではないでしょうか。言われたその時は、正直辛いですが。
中国人部下とのコミュニケーション、しいては信頼関係を築けずに思うように業務を進められない総経理や工場長は少なくありません。本人の能力が低い訳ではないだけに残念でなりません。
この工場長ですが、無理がたたって体調を崩してしまい、日本に戻ることになってしまいました。
出典:中国工場での品質管理・品質改善