ある日本人工場長の苦悩!!
「中国工場の総経理や工場長は孤独だ」という話をずっとしてきました。
今回は東莞にある日系企業の工場長の苦悩の事例を紹介します。工場は中規模と言ったところで従業員はだいたい600人くらい。あるニッチな分野ながら業界1,2を争う会社です。工場長の他に生産管理を担当している日本人がいました。本社からは技術者を中心に出張支援していました。
工場長なので工場全体を管理することはもちろんでしたが、現場を含めた生産部門についても担当責任者となっていました。もちろん、生産の各部門、工程には中国人の責任者をおいていましたが、彼らとのコミュニケーションがうまくいっていませんでした。
この工場長、顧客に言われたことに対して出来ないということは言わず「頑張ります。何とかやってみます。」と常に前向きの姿勢でいました。ただ一方で、「やると言っていたけど、いまだに出来てないじゃん。」と一部顧客から言われていたのも事実のようでした。
性格的に短気なところがあって、怒った口調で部下である中国人に指示を出すことも多かったようです。また、「いいからやれ」「とにかくやれ」的な言い方もしていました。自分ではちゃんと内容を説明して、指示を出しているつもりでしたが、部下が思うように動いてくれない、結果を出してくれない。ここに大きな悩みを持っていました。
今回はここまでです。
出典:中国工場での品質管理・品質改善