【IoT等活用事例】遠隔にある機器の状態を監視する仕組みを⾃社開発・外...

【IoT等活用事例】遠隔にある機器の状態を監視する仕組みを⾃社開発・外販(京⻄テクノス)

事例のポイント

  • 遠隔地にある機器の状態を監視するリモート監視システムを開発
  • これまで培ってきた保守サービスの新規顧客獲得につなげるため、このリモート監視システムを新たな付加価値として提供

企業概要

京⻄テクノス(東京都多摩市)は、元々は電⼦部品製造業であったが、下請脱却を⽬指し業態転換。多様なメーカの製造品やサポート期限が切れた機器でも、修理・再設計を⾏うことを強みとした機器修理等⽀援サービスを展開している。

どの機器メーカの機器修理でも⼿がけることができる。また、24時間365⽇対応のトラブル受付サポートセンターを設置しており、いつでも対応できる環境を構築している。

解決を目指した課題

近年、ものづくり企業にとってグローバル化は避けては通れない状況となっている。しかし、中⼩ものづくり企業では、先⾏投資が難しく、海外に拠点を設置することが難しい状況にあるのが実態である。

そのため、⽇本にいながらグローバル化に取組む必要があり、海外の協⼒企業等の⼯場を遠隔監視したいというニーズが増加すると⾒込んでいる。

そのような中、同社では、今後、国内のサポートサービスを⾏う企業が競業となるのではなく、海外⼯場等の遠隔監視サービスを提供する企業が競業となると危機感を抱いていた。

課題への対応

きっかけ・経緯

同社は、元々は電⼦部品製造業の企業であるが、横河電機のIT部⾨を買収し、システムの上流から下流までを⼀気通貫で実現できる体制を構築した。

そのため、⾃社内にIT/IoTに関する技術開発ができる⼈材やノウハウを有していることもあり、⾃社ビジネスの課題解決に向けてIT/IoTを活⽤した新規サービスの開発を考えた。

具体的な解決手段

同社は、国内・海外問わず遠隔にある機器の状態を監視するリモート監視システム「Wireless Visual Solution(Wi-VIS)」を⾃社開発して、サービスの提供を開始した。

そのシステムの特徴は、汎⽤性があることであり、⾼性能のセンサを「Wi-VIS」に取りつければ、どのようなデータでも取得・管理できることにある。

さらに、取得データを参照して遠隔にある機器を制御することも可能な仕組みである。そのため、海外の⼯場等であっても、機器等の状況を様々なデータを通じて把握し、さらに⽇本から遠隔管理することもできる。

 

なお、「Wi-VIS」に搭載されているセンサBOXには、温度、湿度センサが内蔵され、温湿度のデータを常に監視することができる。他センサを装着するための4つの端⼦も設けられており、温湿度以外にユーザが取得したいデータに合わせたセンサを装着することができる。

加えて、上記のリモート監視サービスのみならず、監視・保守・駆けつけといった同社が培ってきた強みを、オプション機能として追加することを可能とし、機器のデータ管理から保守までを統合的にサポートすることができる体制を構築した。

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メリット・効果

同社では「Wi-VIS」を開発し、サービス提供を開始したことで、既存のサポートサービスの新規顧客を獲得するための新たな⼿段を得ることができた。⾃前で監視ツールを持っていない顧客に対して、「Wi-VIS」を提供することをきっかけに、サポートサービスを同社に委任してもらう等、新たなビジネス展開が可能となっている。

さらに、「Wi-VIS」で蓄積されたデータを活⽤することで、機器の異常を検知して顧客に通知するのみならず、その異常に対してどのような対処をすべきか等を提案することも可能になると期待している。

今後、顧客への更なる付加価値の提供を⽬指し、IoTを活⽤したビジネススキームも検討している。

出典:経済産業省関東経済産業局「中小ものづくり企業IoT等活用事例集2017」


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。