【2018年7月第4週 工場新設・増設】セイコーエプソン、エリーパワー、日清製粉など
【日本国内】
▼エリーパワー
住宅、集合住宅、マンション、オフィス、産業向け等の定置用途および移動体用途のリチウムイオン電池の需要伸長を見込み、生産体制の拡大、強化を目的として、滋賀県蒲生郡の竜王工業団地に新工場建設用地を取得した。
面積は5万2600平方メートル、着工は2019年中、稼働開始は21年中の予定。
▼セイコーエプソン
16年秋から建設を進めていた広丘事業所(長野県塩尻市)内の新工場(9号館)が竣工した。
新工場では、同社の最先端のインクジェットプリントヘッド「PrecisionCoreプリントヘッド」のコアとなる構成部品「Precision Coreプリントチップ」を生産。18年度内の稼働を予定しており、将来的には同部品の生産能力を現在の約3倍に拡大させる計画。
建築面積は1万653平方メートル、延床面積は4万6915平方メートル(鉄骨造地下1階・地上5階建て)、投資金額は約255億円。
▼ダイセル
新井工場(新潟県妙高市)に銀ナノインクの量産設備を新設する。
銀ナノインクは、サイズをナノメートルに制御した銀粒子をインク化したもので、主にプリンテッドエレクトロニクスに使用される。同社の銀ナノインクはプラスチック基材でも適用可能な低温処理で低い抵抗値を発現することと、優れた印刷性を実現できることが特徴で、現在、各種方式に最適化したサンプルを提供しており、実用化に向けた検討を進めている。
新設する量産設備は年間数トンの生産能力を持ち、この設備の新設により、製品の供給に加え、開発サンプルにおいても製品同等の品質での提供が可能になる。竣工は18年10月、稼働開始は19年1月の予定。
▼明治
調製粉乳を生産している埼玉工場(埼玉県春日部市)に新しい製造棟を建設するとともに、設備の更新を行う。
延床面積は約1万5000平方メートル(5階建て)、投資金額は約120億円。新棟での生産開始は20年9月頃の予定。
【海外】
▼アークレイ
糖尿病患者向けの血糖自己測定器・専用センサや医療機関向けの尿検査試薬(診断薬)の開発・製造を行っているロシア工場を拡張し、尿検査装置の生産を開始した。
ロシアでは医療の高度化やインフラの整備が進み、医療機器市場においても機器や試薬の需要増加が見込まれる。同社は今後もロシア国内生産の増強を図り、ロシアおよび近隣諸国への迅速な供給や生産品目の拡充に努めていく。
▼日清製粉
グループ本社と日清フーズは、成長するベトナムの業務用プレミックス市場の開拓ならびに将来的なASEAN地域における事業基盤強化を目的として、ホーチミン市近郊に現地法人を設立し、業務用プレミックスの生産工場を建設する。
同グループのASEAN地域における業務用プレミックスの海外供給拠点はタイ日清テクノミックに続き2カ所目。コア事業の基盤を強化し、海外事業の展開を一層加速していく。
工場着工は18年冬、稼働は19年冬の予定。