【2018年5月第4週工場新設・増設】サッポロ、ファナック、古川電気工業など
【日本国内】
▶︎サッポロホールディングス
子会社であるポッカサッポロフード&ビバレッジは、堅調に成長するインスタントスープにおけるさらなる積極展開を図るため、サッポロビール仙台工場(宮城県名取市)内に仙台工場(仮称)を新設。カップ入りスープの製造設備および粉末スープ顆粒原料の造粒設備を新たに設置する。
投資額は約26億円、生産能力は年産160万ケース(1ケース24個入り換算)。
着工は18年6月、竣工・稼働開始は19年8月の予定。
▶︎太陽工機
さらなる生産能力の増強を目的として、新潟県長岡市内に工場用地を取得する。取得予定面積は10万5000平方メートル、予定取得価格は8億6700万円。
進出協定締結日は18年7月、物件引渡日は第1期20年6月末、第2期21年6月末の予定。
▶︎西川ゴム
将来的な大規模工場の建設を視野に入れ、広島県三原市の本郷産業団地の用地を取得した。
同社は広島県内に4工場を保有。このうち広島市内の2工場は築50年以上経過していることもあり、今後の維持管理費用、生産の合理化・効率化や拡大のための新規投資などを勘案した。
取得予定面積は約15万3800平方メートル、予定生産施設などは約6万6300平方メートル、取得予定金額は32億3800万円。売買契約締結は20年12月、着工は21年1月、操業開始は22年9月の予定。
▶︎日本板硝子
太陽光パネルの世界的な需要増大に対応するため、19年度から21年度にかけて、現在休止中のベトナムのフロートラインを改修・再稼働するとともに、米国で工場を増設する。
今回の投資決定は、薄膜太陽光パネルの世界的メーカーである米国ファーストソーラー社との長期供給契約によるもの。太陽光パネル用の透明導電膜(TCO:transparent conductive oxide)ガラスの増産により、VA(高付加価値)製品へのシフトを加速していく。
▶︎ファナック
ロボット、ロボショットおよびロボカットの生産能力増強のため、山梨県忍野村の本社地区に3工場を新増築する。新規設備投資の総額は約380億円。
①ロボショット工場(増築)は、延床面積は約2万6000平方メートル(既存棟約2万4000平方メートル)、投資金額は約87億円(生産設備費用は含まず、以下同)、生産能力は月産600台(既存棟の月産400台と合算)。完成時期は18年9月末の予定。
②ロボカット工場(増築)は、延床面積は約6000平方メートル(既存棟約7000平方メートル)、投資金額は約18億円、生産能力は月産150台(既存棟の月産100台と合算)。完成時期は18年11月末の予定。
③新機械加工工場(新築)は、延床面積は約2万3000平方メートル、投資金額は約65億円、生産能力はロボット用部品が月産1000台分、ロボショット用部品が月産200台分、ロボカット用部品が月産50台分。完成時期は18年9月末の予定。
【海外】
▶︎古川電気工業
EMEA(欧州、中東およびアフリカ地区)市場での事業活動をより強化するため、光ファイバケーブルの製造工場をモロッコに新設した。同社の製造拠点としてはアフリカ初。
同社は光ファイバおよび光ファイバケーブルの世界的な需要増に対応するため、17年9月に約1億5000万米ドルの追加投資を決定。北米をはじめとした既存工場の能力増強のほか、メキシコへの製造拠点新設などを進めており、今回のモロッコでの製造拠点新設はこの一環。