【2018年5月第3週工場新設・増設】SCREEN、アイリスオーヤマなど
【日本国内】
▶︎石塚硝子
連結子会社である日本パリソンは、生産能力を増強するためPETプリフォーム成形設備を岩倉工場(愛知県岩倉市)に2ライン増設する。
設備増設費用は27億円程度。稼働開始は18年12月~19年1月の予定。
▶︎SCREEN
ディスプレー製造装置および成膜装置の生産能力増強を図るため、彦根事業所(滋賀県彦根市)内に新工場を建設する。
新工場は、大型化の進むディスプレー製造装置に対応できるほか、より微細化が求められる有機ELディスプレーをはじめとするフレキシブルディスプレー製造装置の生産に対応できる清浄度を実現。
また、2次電池用塗工装置や、グループ会社のSCREENラミナテックが手掛けるディスプレー後工程装置の製造にも対応し、3月に設立した中国・常熟の合弁会社SCREEN FT Changshuと併せ、グループとしての生産能力を拡大するとともに、組み立て費や物流費用を含む諸費用を削減することで収益改善を目指す。
総工費は約20億円。竣工は18年10月の予定。
▶︎アイリスオーヤマ
茨城県稲敷郡で建設を進めていた、自動化ラインでLED照明の生産を行う「つくば工場」が竣工し、稼働を開始した。
新工場では、ロボットを活用した生産性の高い自動化ラインで基板実装の工程から製品の梱包までを一貫して行うことで、高品質のLED照明を安定的に供給し、増加する需要に対応できる生産体制を確立。
また、国内9工場のうち単独ではもっとも収容能力の高い5万1876パレットの自動倉庫を併設しており、LED照明、家電製品、法人向け建築内装資材を供給する物流拠点としての役割を担う。
土地面積は6万3213平方メートル、延床面積は10万8506平方メートル、総投資額は約100億円。生産能力は最大約7000台/週(各アイテムにおいて)、販売計画は18年度200億円。
▶︎日本電子材料
兵庫県三田市に半導体検査用部品(プローブカード)の生産工場を新設する。
同社は尼崎の本社地区において、MEMS技術を用いたプローブカードの部品を生産。今後のメモリーIC用プローブカードの市場拡大やさらなる製品の高度化を見据え、生産能力の強化を図る。
敷地面積は3332平方メートル、延床面積は約3000平方メートル、投資総額は約34億円。生産開始は20年1月の予定。
▶︎マンダム
ワックス製品、チューブ製品、液体製品を生産する福崎工場(兵庫県神崎郡)の敷地内に新生産棟を建設する。
動線の最短化や原料の自動搬送システムの導入、IoTの活用による高効率で高品質な生産体制確立、多品種少量生産のための製造設備組替えの短時間化、GMPに準拠したレイアウト設計を実施し、将来の事業拡大を見据えたスペースの確保により、現在の1.6倍の生産能力拡大を図る。
増築面積は8070平方メートル、延床面積は2万6102平方メートル(地上3階建)、投資規模は約110億円、生産能力は年間約2.3億個(福崎工場合計)。
着工は19年2月、稼働開始は20年11月の予定。
【海外】
▶︎ユニチカ
インドネシアにおけるナイロンフィルム製造・販売子会社であるエンブレムアジアに新工場を建設し、ナイロンフィルムの生産設備を増設する。食品包装用途を中心としたグローバルマーケットの需要拡大に対応し、さらなる事業拡大に向けて実施するもので、増設後の生産能力は、年産1万6500トンから年産2万6500トン(同グループ全体では年産4万1500トンから年産5万1500トン)に強化される。
土地面積は2万6180平方メートル、投資額は約60億円。稼働開始は20年11月の予定。