【2018年3月第4週工場新設・増設】東洋製罐グループ、トッパン・フォームズ、パナソニックなど
【日本国内】
▶︎東洋製罐グループ
連結子会社である東罐興業(東京都品川区)は、食品用紙容器製品を生産する厚木工場(神奈川県綾瀬市)内に新工場棟を建設する。
新工場棟の建設は、労働力不足が進むなかで省人・省力化を実現し、安定的な生産体制を整備することが目的。需要が堅調に推移している中食市場向けの食品用紙容器製品を製造し、他工場を合わせ紙容器製品全体での最適な生産体制を整備する。
建築面積は3900平方メートル、総投資額は約23億円。稼働開始は18年5月の予定。
▶︎トッパン・フォームズ
関西圏の基幹工場である大阪桜井工場(大阪府三島郡)の増床工事を完了。データ・プリント・サービス(DPS)の生産体制強化に加え、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)エリアを設置し、関西圏におけるグループのBPO体制を強化することで、主力事業であるデジタルハイブリッド事業の拡大を図る。
また、情報セキュリティ体制の一層の増強や首都圏との事業継続計画(BCP)体制構築を行うことで、競争力の強化を目指す。
敷地面積は約1万8000平方メートル、延床面積は増床分約6694平方メートル、全体約3万5648平方メートル。
▶︎豊田合成
FCV(燃料電池車)の主要部品である高圧水素タンクを生産する新工場を三重県いなべ市に設立。普及が見込まれるFCVの車種拡大に対応し、高圧水素タンクの生産能力を順次強化していく。
敷地面積は約13万平方メートル、建屋面積は約2万1000平方メートル、従業員数は約100人。
▶︎レンゴー
段ボールシート、段ボールケースの製造・販売を行う連結子会社のアサヒ紙工(埼玉県鴻巣市)が、本社工場の貼合工場棟および事務所倉庫棟の増築、コルゲータの更新工事を完了した。
今回の竣工を機に、関東地区における段ボール製品供給体制の充実を図るとともに、今後、より迅速なユーザーニーズへの対応と一層の品質向上を通じて、同社グループ段ボール事業のさらなる強化を図っていく。
貼合工場棟の建築面積は3227平方メートル、延床面積は3520平方メートル。事務所倉庫棟の建築面積は2003平方メートル、延床面積は3748平方メートル。
【海外】
▶︎宇部興産
グループ会社の宇部マテリアルズ(山口県宇部市)は、タイのUBE Chemicals(Asia)の拠点内に塩基性硫酸マグネシウム「モスハイジ」製造工場を新設する。
モスハイジは自動車の軽量化に寄与する樹脂添加剤で、世界的な自動車軽量化ニーズの高まりを背景に需要が拡大。今後も見込まれる需要増や海外顧客である樹脂コンパウンドメーカー等の現地調達ニーズに対応する。
新工場の生産能力は年1500トン 。18年4月着工、19年8月竣工の予定。
▶︎東洋製罐グループ
連結子会社のBangkok Can Manufacturingがタイに飲料用空缶の新工場を建設する。
敷地面積は11万2000平方メートル、建築面積は3万4000平方メートル、総投資額は約90億円。稼働開始は19年5月の予定。
▶︎日精樹脂工業
射出成形機製造のグローバル生産体制強化に向けて新設していた米国の生産拠点・テキサス工場が稼働を開始した。
同社の海外における生産拠点は中国、タイに続き3カ所目。日本を含めた世界4極による生産体制が確立したことから、最適地による最適機種の生産とグローバル市場での部材調達、サプライチェーンの構築を推進していく。
新工場では、米国市場で旺盛な需要が継続しているハイブリッド式の大型射出成形機を製造。当面は型締力560トンから1300トンまでを生産する。
敷地面積は3万6500平方メートル、建屋面積は1万680平方メートル。
▶︎パナソニック
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、中国における同社初の車載用角形リチウムイオン電池の生産拠点として準備を進めてきた大連工場で量産出荷を開始した。
同工場の量産出荷開始により、車載用リチウムイオン電池において、日本・アメリカ・中国の世界3極での生産体制を整備。今後、これらの拠点を生かし、車載電池のグローバル競争力を一層強化し、さらなる車載電池事業の拡大を図る。