【2018年1月第3週工場新設・増設】旭化成、エステー、セイコーエプソ...

【2018年1月第3週工場新設・増設】旭化成、エステー、セイコーエプソンなど

【日本国内】
▶旭化成
旭化成メディカル(東京都千代田区)は、宮崎県延岡市にウイルス除去フィルター「プラノバ」の紡糸工場を新設する。

近年、生物学的製剤のウイルス安全性に対する要求が高まっていることに加え、バイオ医薬品の開発が盛んになってきたことから年々ウイルス除去フィルターの需要が増加。今後もこの動きは世界的に続くことが予想されていることから、さらなる安定供給を目指し、年産4万平方メートルの生産能力増強を図る。

着工は18年4月、竣工は19年5月の予定。

▶エステー
栃木市にカイロ製品等を製造する新工場を建設する。

同グループは、成長戦略の実現に向け積極的な事業展開を進行中。同計画では温熱技術を生かしたカイロ事業の国内および海外市場における業容拡大を図り、収益力向上を目指す。

土地面積は2万496平方メートル、延床面積は8339平方メートル(地上2階建)、設備投資額は約31億円(土地・建物を含む)、生産能力は年産約4億枚。

着工は18年2月、竣工は11月、生産開始は19年4月の予定。

▶セイコーエプソン
グループ会社で、微細合金粉末の製造において世界シェアNo.1のエプソンアトミックス(青森県八戸市)が、同市北インター事業所内にアモルファス合金粉末の工場を新設した。

同合金粉末は、優れた高周波特性に加え、高い磁束密度と低いエネルギー損失の特長から、電圧制御部品の低消費電力・小型化、高周波・大電流対応などの性能を向上させる高機能材料粉末として高い評価を受けており、その需要は年々高まりを見せ、中長期的にもその傾向が続くと予測されることから、需要拡大に対応する。

工場面積は約1800平方メートル、投資金額は約12.5億円。今後も段階的に生産体制を強化し、25年までに生産能力を現在の年間約2000トンから約6000トンまで高める計画。

▶三菱ガス化学
福島県白河市「QOL(クオリティ オブ ライフ)イノベーションセンター白河」内に、国内最大規模の完全人工光型植物工場を建設し、工場野菜生産事業へ参入する。

大規模完全人工光型植物工場の運営および生産品の販売に実績のあるファームシップ(東京都中央区)と協業体制を敷き、推進していく計画。

延床面積は8000平方メートル程度、総投資額は20数億円(予定)、生産品目は葉菜類日産2.6トン(1株80グラムのリーフレタス換算で3万2000株)。竣工は19年春の予定。

▶ヤマトホールディングス
ヤマトオートワークス(東京都中央区)は、1月24日、輸送用機械器具製造業の中核である愛知県豊田市に隣接するみよし市に車両整備工場「スーパーワークス東名三好工場」を竣工する。

敷地面積は7435.45平方メートル、延床面積は1078平方メートル、営業開始は2月1日の予定。

▶UCC上島珈琲
小型PETコーヒー飲料市場への本格参入を目的に、群馬県伊勢崎市に「UCC群馬工場」を新設した。

敷地面積は1万9466.92平方メートル、延床面積は2万9535m平方メートル、設備投資金額は約70億円。生産能力は大型PETが550bpm(業界最速)、小型PETが720bpm、年産約1300万ケース、従業員数は72人(12月末見込)。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。