【2017年9月第4週工場新設・増設】加藤製作所、味の素、島津製作所な...

【2017年9月第4週工場新設・増設】加藤製作所、味の素、島津製作所など

【日本国内】
▶︎アイリスオーヤマ
佐賀県の鳥栖工場に第二工場を増設。LED照明の生産ラインと4万パレットを収容できる自動倉庫を新設する。同社の国内の自動倉庫の収容力は現在約20万パレット。今回の増設により、鳥栖工場は全体で約6.4万パレットの収容力をもつこととなり、国内最大規模の工場となる。

増設部の敷地面積は3万4224平方メートル、投資金額は約60億円。販売計画は初年度70億円、新規雇用人数は初年度20人。竣工時期は18年7月の予定。

▶︎加藤製作所
16年11月にKATO HICOM(旧IHI建機)を子会社化したことに伴い、グループ会社が増加し製品ラインナップが拡充。生産規模拡大に対応するため、茨城県坂東市に新工場を建設する。

土地面積は約6万6000平方メートル、総投資額は約30億円。着工は18年2月、竣工は同年12月の予定。

▶︎はごろもフーズ
主力製品であるシーチキンおよびシャキッとコーン製品の売り上げの伸長を想定し、今後の市場の需要に十分に対応していくため、静岡県静岡市の本社近隣の旧パスタプラントの跡地に新工場「新清水プラント」を建設する。

土地面積は4936平方メートル、延床面積は9069平方メートル(6階建て)、設備投資額は約48億円。生産能力はツナ缶詰が日産約19万缶、コーン缶詰が日産約10万缶。稼働開始は20年5月の予定。

▶︎ホソカワミクロン
築後約50年を経過し、耐震性の確保等による安全性の向上や照明・空調の見直しによる作業環境の改善、工場内レイアウトの見直し等による生産性の向上を図る必要性から、大阪府枚方市の本社社屋に隣接する大阪工場を建て替える。

総床面積は1万30平方メートル、工場棟は7600平方メートル(平屋建て5棟)、事務棟は2430平方メートル(4階建て)、投資総額は約36億円。

生産体制を維持するため、解体・建設工事は2期に分けて実施。第1期工事着工は18年3月、第1期工事竣工は19年4月、第2期工事竣工は20年4月の予定。

【海外】
▶︎味の素
関係会社であるミャンマー味の素は、約1000万米ドル(約11億円)を投資し、うま味調味料「味の素」の生産(包装)工場を、ヤンゴン管区ティラワ経済特区内に建設、稼働を開始した。延床面積5250平方メートル(2階建て)、うち製造エリアの延床面積650平方メートル。

また、同じティラワ経済特区内に約2200万米ドル(約24億円)の投資を実施。粉末飲料「Birdy」3 in 1の工場を建設中で、18年4月に販売開始予定。さらに、18年上期中に「味の素」の工場内に風味調味料「Ros Dee」の生産ライン導入を計画しており、「味の素」と合わせて製品カテゴリを拡充することでミャンマーでの事業拡大を加速し、早期に100億円を超える事業規模を目指す。

▶︎島津製作所
今後の業績向上にともなう増産に対応するため、フィリピンの製造小会社SHIMADZU PHILIPPINES MANUFACTURINGの基板製造ラインを増設する。これによりフィリピン工場での生産高を19年度には現在の2倍にあたる18億円に引き上げ、また、3年間累計で3.5億円のコストダウンを図る。

建物面積は3700平方メートル(増設地は隣接する建物を購入)、投資額は3億7300万円(建屋購入費、製造ライン増設費、生産・検査設備費など)、人員計画は19年度128人(2016年度86人)。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。