【2017年8月第5週工場新設・増設】山陽特殊製鋼、第一精工、リープトンエナジーなど
【日本国内】
▶︎山陽特殊製鋼
高機能金属粉末の市場拡大と高度化するニーズへの対応、ならびに新市場の創生に向けて、兵庫県姫路市の本社工場内に新設した第2粉末工場の稼動を開始した。
クリーン度の高い工場に高純度真空溶解ガスアトマイザー2基を導入、3Dプリンター等による金属粉末の市場拡大ならびに電子部品分野を中心に高まる金属粉末の高信頼性・高純度化のニーズに対応するとともに、極めて真球度の高い金属粉末を製造できる最新鋭のディスクアトマイザーを導入し、高融点材料の高真球粉末の製造研究と用途開発を進めていく。投資額は約20億円。
▶︎大勢シェル
自動車業界や建設機械業界等からの受注量の拡大に対応するため、鋳物用中子を製造する島根工場(島根県松江市)の増築および生産設備の増設を行う。
敷地面積は2万5054.43平方メートル、建物面積は7422.6平方メートル、(うち今回増築分2613.9平方メートル、鉄骨造平屋建て)。投資額は3億8500万円、操業後3年間で12名の雇用増を計画。操業開始は18年12月の予定。
▶︎内外テック
子会社の内外エレクトロニクスが、仙台事業所(仙台市泉区)内にクリーンルームを新設・増設および第三工場を新設する。投資額は7億5800万円、竣工は18年10月の予定。
同グループは「メーカー機能を持つ商社からメーカーへの脱皮を図る」をスローガンに、「トータル サプライチェーン プランナー企業」体制の構築を進行中。半導体市場の関連分野拡大に向けた受注量増大に伴う物流倉庫の拡充、および受託製造事業への旺盛な需要に対応するため、仙台のほか、福島・岩手・茨城・熊本でも物流センター新設等の設備投資を計画している。
【海外】
▶︎第一精工
自動車部品事業において今後のビジネス拡大に備えるため、組織の再編成、設備製作能力の向上および生産能力の増強を計画し、その早期実現を図るべく、マレーシアに新たに現地法人を設立し、車載用センサ・関連部品及び民生用コネクタ等を生産する新工場を建設する。
敷地面積は4万3526平方メートル、延床面積は2万924平方メートル。少額資本金で設立後、18年6月までに約20億円相当の増資を予定。
着工は10月、操業開始は18年10月の予定。
▶︎リープトンエナジー
中国江蘇省に太陽電池モジュールの新工場を建設、稼働を開始した。自動化した製造ラインを導入することで、生産コストの削減に取り組み、よりコスト競争力の高い、高出力・高品質な太陽電池モジュールを生産、供給していく。
また、今後、太陽電池の生産は、江蘇省の既存の工場でセルを中心に、新工場ではモジュールを中心に製造を行い、モジュールのOEM生産にも着手していく予定。
敷地面積は約1万平方メートル、生産能力は年間250~300MW。