【2017年8月第4週工場新設・増設】味の素、東レ、リンナイなど
【日本国内】
▶︎アイシングループ
アイシン精機は、乗用車用オートマチックトランスミッション(A/T)の生産量拡大に対応するため、A/T用トランスミッションケースなどアルミダイカスト部品の生産を行う西尾ダイカスト工場(愛知県西尾市)の敷地内に建屋を増築、稼働を開始した。
建屋面積は11万5000平方メートル。18年3月までに全7ラインの稼働体制となる。
▶︎味の素グループ
味の素およびその連結子会社である味の素パッケージング(A・PAC)は、A・PAC社関東工場(神奈川県川崎市)の老朽化に伴い、16年に着工した新工場「関東包装工場」の稼働を順次開始した。
これまで分散していた包装場を1カ所に集約し、工場内のライン数を大幅に削減するとともに、ロボット等の活用による自動化を推進することで、生産性(1人当たり)を従来の約1.7倍に高める。
建築面積は6100平方メートル、延床面積は9670平方メートル(鉄骨構造3階建て)、投資額は約48億円(建物、設備、工事費等)、包装能力は年間約240万ケース。
▶︎GKNドライブラインジャパン
愛知県常滑市に新工場を建設し、AWDおよびe-Drive製品を生産している名古屋事業所(名古屋市港区)を、18年度中を目途に移設する。
この地域は中部国際空港に隣接するグローバルなアクセス環境にあり、新工場は世界主要都市を結ぶ、さらなるフレキシブルなグローバルビジネス拠点としての役割を担う。完成は18年度中、移転完了は19年度中の予定。
▶︎東レ
炭素繊維の国内主要研究・開発・生産工場である東レ愛媛工場(愛媛県松前町)の敷地内に建屋を新設する。
環境配慮型製品向け素材開発強化の一環として、次世代を担う高性能炭素繊維を創出するための革新プロセス開発設備を導入。航空機だけでなく、自動車や圧力容器、風力・水素エネルギー関連を中心とした産業用途向けにも幅広く用途探索を進め、高付加価値製品の市場拡大に向けた展開を図る。19年はじめから稼働を開始する計画。
▶︎ニプロ
秋田県の大館工場で行っている医療用ゴム栓の製造について、より安定した供給体制(2サイト体制)を構築するため、滋賀県草津市のびわこ工場に医療用ゴム栓棟を竣工した。
建築面積は約3330平方メートル、延床面積は約3330平方メートル、稼働開始は10月の予定。
【海外】
▶︎カネカ
東南アジア・インド地域での旺盛な需要に対応するとともに、さらなる事業拡大を目指して、タイのラヨン県にビーズ法発泡ポリオレフィンの生産設備を新設する。
グループ会社Kaneka(タイ)が約20億円を投資し、年産3000トンの生産設備を18年9月に稼働させる予定。マレーシアの既存設備と合わせて、同地域の生産能力は年産6000トン超となる。
▶︎リンナイ
連結子会社であるリンナイアメリカは、今後の米国市場の拡大を見据え、18年4月から家庭用ガス瞬間式給湯器を現地生産する。ジョージア州グリフィンに新工場を建設、新工場稼働までは米国企業所有のリース工場で生産する。
リース工場の敷地面積は6万1500平方メートル、建物面積は2万平方メートル、投資金額は約800万USドル(約8.6億円)、生産能力は年間10万台。
新工場の敷地面積は23万7550平方メートル、建物面積は2万7000平方メートル、投資金額は約7100万USドル(約78億円)、生産能力は年間20万台。着工は19年初旬、稼働開始は21年1月の予定。