【2017年7月第2週工場新設・増設】積水化学、アイリスオーヤマ、京セ...

【2017年7月第2週工場新設・増設】積水化学、アイリスオーヤマ、京セラドキュなど

【日本国内】
▶アイリスオーヤマ
アイリスグループの舞台アグリイノベーションは、亘理精米工場(宮城県亘理郡)の南隣に新建屋を建築。単身・共働き世帯の増加や少子高齢化により、一度に炊く米の量が減少している現状を受け、保存に便利なチャック付き袋や食べきりサイズの小容量への対応など、包装設備を強化する。
延べ床面積は1054平方メートル(鉄骨1階建て)、7月中旬稼働予定。

▶京セラドキュメントソリューションズ
主にプリンターや複合機の消耗品であるカラートナーの生産を行っている玉城工場(三重県度会郡)の敷地内に、第7工場が開業。カラートナーコンテナの生産において、樹脂成形・組立・トナー充填・梱包までの全工程を全自動で行う。
建設面積は3621平方メートル(鉄骨1階建て)、投資総額は約13億円。第7工場の稼働により玉城工場でのカラートナーコンテナの生産能力を、20年には現在の2倍以上に拡大する予定。

▶積水化学工業
100%子会社の積水テクノ成型は、栃木県宇都宮市に車輌用内外装樹脂部材、物流コンテナおよび地下貯水システム「クロスウェーブ」を生産する栃木工場を開設する。積水化学の高機能プラスチックスカンパニーの戦略分野である車輌・輸送分野や住インフラ材分野でのさらなる事業拡大を図り、また、積水テクノ成型としても、積極的に車輌部品及び産業用品事業を拡大、20年度に売上高200億円を目指す。 敷地面積は2万平方メートル、延床面積は1万2000平方メートル。投資額は約24億円で、従業員数は40名、生産能力は年1万4000トン。稼働開始は18年4月の予定。

▶DIC
鹿島工場(茨城県神栖市)に、カラーフィルタ用ブルー顔料の生産設備を増設する。投資金額は非公開。生産能力は現在の1.5倍となる予定で、21年までにブルー顔料の売上高16年比1.5倍を目指す。

▶ブルボン
生産工場の再構築を順次進めており、第5期増築工事として、新発田工場(新潟県新発田市)の製品倉庫・間接棟を増築する。
敷地面積は約8万1903平方メートル、延床面積は約2520平方メートル(鉄骨造3階建て)、投資総額(予定)は約5億円。竣工は18年1月末の予定。

 

【海外】
▶ケーヒン
20年からインドの排出ガス規制が強化されることを踏まえ、二輪車用電子燃料噴射システムの供給体制を構築。インド北部に連結子会社のケーヒンインディアマニュファクチュアリング・プライベートリミテッド(KPL)の新工場(第二工場)を建設するとともに、KPLの第一工場と、ケーヒンエフ・アイ・イー・プライベート・リミテッド(KFI)の第三工場の建屋を拡張する。
KPL第二工場ではインジェクターと燃料ポンプの構成部品であるフューエル・フィード・ポンプを、KPL第一工場では電子制御ユニットを、KFIの3つの工場ではスロットルボディと燃料ポンプを、それぞれ19年から生産開始予定。投資金額は最大で約180億円を見込む。

▶JFEスチール
米・Nucor社と50%ずつ出資する、自動車用鋼板の製造および販売を行う合弁会社「NUCOR-JFE STEEL MEXICO」が、メキシコのグアナフアト州に、自動車用鋼板工場を新設する。
建設費は約2億7000万米ドル、生産能力は年間約40万トン。営業生産開始は19年の予定。

▶ジェイテクト
モロッコのタンジェ州に、同社初の北アフリカの生産拠点「JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S.」を、9月に設立する。同拠点を足がかりに、モロッコ、北アフリカ、中東をマーケットに、電動パワーステアリングシステムの製造・販売を行う。
敷地面積は約6万5000平方メートル、建屋面積は約1万1000平方メートル、投資額は約31億円、社員数は約60人(開始時点)、生産能力は年間約23万台(開始時点)。工場の竣工は19年2月、生産開始は20年半ばの予定。

▶大陽日酸
アジア地区でのエレクトロニクスガス需要増加に対応すべく、中国江蘇省の揚州大陽日酸半導体気体に、グループ内で4カ国目となる電子材料ガス生産工場を新設する。
敷地面積は 2万8000平方メートル、生産工場・倉庫・事務所を含めた建屋総面積は 7000平方メートル。B2H6の合成充填、CH3F、C4F6の精製充填、SiH4等の混合ガス充填および容器整備機能を設置、商業生産開始は19年1月の予定。
また、現在、韓国牙山市の電子材料ガス生産工場において新規B2H6、CH3Fの合成および精製設備投資を実行中。こちらの生産開始は18年1月を予定。

▶日本特殊陶業
アジアの自動車用センサの製造拠点である、タイNGKスパークプラグ(タイNGK)は、各種センサの生産拡大に伴い、既存工場に隣接する土地に新工場を建設。かねて生産しているジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサを生産する。
建物延床面積は約3万4700平方メートル(4階建て)、投資金額は約120億円(建屋・設備)。着工は11月、竣工は18年9月末を予定。完成次第、順次生産を開始し、23年までにジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産能力を約2.5倍に引き上げる。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。