【2017年10月第4週工場新設・増設】京セラ、村田製作所、日野自動車など
【日本国内】
▶︎エア・ウォーター
同社の農業・食品事業において飲料事業を担うゴールドパックが、恵庭工場(北海道恵庭市)敷地内に搾汁ラインを新設。同グループの農産事業・食品加工事業と連携し、健康志向が高まる中で需要が伸びている野菜・果実系飲料の受託生産の拡大を図る。
新設設備の延べ床面積は1659平方メートル、投資額は10億円。
▶︎佐藤食品工業
商品の供給体制および、独自に培ってきた包装米飯の強みの双方を一層強化していくことを目的に、新潟県北蒲原郡に米飯工場を新設する。
敷地面積は9万2583平方メートル、投資金額は約40億円。生産能力は日産20万食、年間6500万食(1万3000トン )。着工は18年1月、生産開始は19年5月の予定。
▶︎村田製作所
金沢村田製作所(石川県白山市)は、ソニーから能美市の土地(約12万1760平方メートル)および建物を譲り受け、同地に能美工場を設立。電子部品需要の増加に迅速に対応できる体制を構築していく。
ワクラ村田製作所(石川県七尾市)は、スマートフォンなどに使用される電子部品等の需要増加に対応するための生産能力増大と、将来に向けてさらなる需要拡大へ対応できる体制の構築を目的に敷地内に新生産棟を建設する。
延床面積は1万1310平方メートル、建築面積は3310平方メートル、投資額は35億円(建物のみ)。着工は18年2月、竣工は19年1月の予定。
【海外】
▶︎京セラ
京セラドキュメントソリューションズは、複合機およびプリンター向けのOPC感光体ドラムの生産能力を増強するため、中国の製造子会社の京セラ弁公設備科技(東莞)に工場を増設。生産能力を20年には現在の2.5倍以上に大幅に増強する予定。
敷地面積は6475平方メートル、延床面積は1万830平方メートル(鉄骨3階建て)。量産開始は18年5月下旬の予定。
▶︎東プレ
インドにおける自動車生産の拡大を見込み、100%子会社であるTopre Indiaがグジャラート州に自動車用プレス部品の製造工場を建設する。
総投資額は約55億円、売上見込は約35億円(21年3月期予定)。稼動開始は20年中を予定。
▶︎日野自動車
さらなる販売拡大のための競争力強化と現地に根付いたHINOブランドの確立を目指し、ロシアのモスクワ州にトラックの組立工場を新設する。
同社は08年のロシア市場参入以来、中・小型トラックを中心に着実に販売台数を拡大し、17年9月末までに累計約1万2000台を販売している。
敷地面積は約5万平方メートル、投資総額は約18億9000万円(約10億RUB)で生産台数は年間約2000台、新たに約50人の雇用創出を見込む。着工は18年、生産開始は19年央の予定。
▶︎三菱日立パワーシステムズ
サウジアラビアのダンマンに建設していたガスタービンの新しい補修工場が竣工した。
新工場は、同国の国営石油会社との企業間包括購買契約に基づくサービス拠点として、16年に竣工・稼働した第1号補修工場に続いて拡張工事に取り組んでいたもので、石油・化学プラントなどで使用されるコンプレッサおよびその駆動用タービンの補修拠点としても活用する。
18年からは、同じ三菱重工グループの三菱重工コンプレッサと協力し、同社が納入したコンプレッサとその駆動用タービンの保守・点検を手掛ける。