【2017年 12月第2週工場新設・増設】明治、スター精密、帝人など
【日本国内】
▶︎日特エンジニアリング
精密FAラインのグローバル・トータル・ソリューションを目指す同社では、連結売上高500億円の体制づくりを見据え、その柱として、国内生産拠点である福島事業所(福島市)および長崎事業所(大村市)の工場拡張を行う。
福島事業所は、隣接地を購入のうえ造成し、工場建物を新築。購入予定敷地面積は約6万3000平方メートル、延べ床予定面積は約5640平方メートル、予定投資額は約13億5000万円、稼働開始は19年3月の予定。
長崎事業所は、現有敷地内に増設。延べ床予定面積は約2250平方メートル、予定投資額は約4億5000万円、稼働開始は18年10月の予定。
▶︎明治
東海工場(静岡県藤枝市)において、今後も市場の成長が見込まれるグミの製造ラインを1ライン増強した。投資額は約20億円。
▶︎六甲バター
近年堅調に推移するプロセスチーズ市場への対応と、基幹工場である稲美工場(兵庫県加古郡)の老朽化に伴い、新しい基幹工場を神戸市西区に建設する。
敷地面積は5万1540.94平方メートル、延べ床面積は4万7394平方メートル、投資額は約236億円(土地除く建物・設備)、生産能力は年間約4万トン 、従業員数は約500人(予定)。生産開始は19年3月の予定。
【海外】
▶︎アイリスグループ
IRIS USAは、アメリカ国内のインターネット通販の売り上げが拡大する現状に対応するため、ペンシルベニア州に第4工場を新設する。また、国内初めてとなる4万8000パレットを収容できる自動倉庫を備える。
土地面積は12万平方メートル、総投資金額は120億円。プラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)等を製造、販売計画は初年度50億円、21年度150億円。
着工は18年2月、竣工は19年4月の予定。
▶︎スター精密
CNC自動旋盤等工作機械を生産する中国の製造子会社斯大精密(大連)に新工場棟を建設する。
同社の工作機械事業は国内・海外ともに好調が続いており、中国での受注も前年同期を大幅に上回る水準で推移。同事業の連結売上高は今期過去最高を更新する見込みで、旺盛な受注に対応するため生産体制強化を図る。
建築面積は3000平方メートル、延べ床面積は5000平方メートル、投資額は約7億円。
着工は18年5月、稼働開始は19年1月の予定。
▶︎住友化学
中国の住化電子材料科技(西安)において、半導体用高純度ケミカル工場の生産能力を増設する。19年初めから順次量産開始予定で、生産能力は現行比でほぼ倍増。
同社は常州に中国で2拠点目となる半導体用高純度ケミカル工場の建設を開始したところで、東西2拠点を活用しながら、同事業のさらなる強化を図っていく計画。
▶︎帝人
米国・サウスカロライナ州に炭素繊維製造ラインを新設し、その事業運営会社として、テイジン・カーボン・ファイバーズを設立。また、これに伴い、同グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスが、三島事業所(静岡県駿東郡)内におけるプリカーサ(炭素繊維の原料として用いる特殊なアクリル繊維)の生産能力を増強する。
投資金額は約350億円、工場の稼働開始は20年度中を予定。