【工場のIoT導入をどう進めるか?】フエニックス・コンタクト 「遠隔監...

【工場のIoT導入をどう進めるか?】フエニックス・コンタクト 「遠隔監視・制御システム 低コストで構築」

Q. 日本の製造業のIoT化に対して、どんな課題がありますか?

日本の製造業には、少子化による人手不足と1人あたりの生産性向上という大きな課題があり、その解決のために設備の遠隔監視や遠隔制御への関心が高まっています。しかし、わずか数ビットのデータを転送するシステムを構築するのにも人手とコストがかかり、なかなか遠隔監視・制御が進まないという現実があります。

Q. その課題に対して御社の解決策、取り組みは?

当社の「Radioline」は、無線モジュールとI/Oモジュールからなるワイヤレスシステムで、無線モジュールにI/Oモジュールを取り付けて機器前面のダイヤルを操作するだけで簡単にI/O信号の伝送ネットワークを構築することができます。

産業用途向けに開発された当社のTrusted Wireless2.0テクノロジを使っていて、データの暗号化と認証でセキュリティを確保し、周波数ホッピング方式で堅牢な通信ができます。数百メートルから数キロメートルのワイヤレスで接続でき、センサ/アクチュエータ情報のワイヤレス送信と大規模システムでの小~中サイズのデータの伝送に特に適しています。

周波数は2.4GHz帯で、世界中の工場で利用することができます。2.4GHz帯は干渉が問題とされる場合もありますが、Radiolineでは440チャンネルも定義してあり、周波数ホッピングによって100チャンネル以上の同時共存が可能です。

I/O⇔I/O通信のほか、I/OモジュールをMODBUSの無線I/Oスレーブとして使ったり、無線モジュールをシリアル通信の無線延長として使うなど柔軟に使うことができます。

すでにプロセスで液面監視や温度監視、流量測定、水処理、マテハンのモータ監視やエラー表示、風力・水力エネルギー関連、交通インフラの信号制御や道路標示板などに採用されて世界中で使われています。

参考:フエニックス・コンタクト


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。