「今、生産の状況は順調ですか?」との問いから、現場マネジメントのレベル...

「今、生産の状況は順調ですか?」との問いから、現場マネジメントのレベルを伺う!

中小製造業の現場に立って、現場リーダーにこう問いかけることにしている。

「今、生産の状況は順調ですか?」

次は、これに対する、あるひとコマである。

 

問いかけられたリーダーは、少しキョトンとした様子をしたかと思うと、壁にある時計に目をやり、機械周りの様子を見て、

「はい、順調です。」

「その根拠は何ですか?」

「まず赤箱(不良箱)にモノが無い。この時間に、これだけのアウトプットが仕上がっている。だからです。」

「なるほど。では、今順調だということを、作業者は認識できていますか?」

「……いいえ、できていません。」

「さっき、あそこに見える機械、止まったようですが、まだ誰も対応に来ていませんよ。」

「あっ……。すいません。ちょっと見てきます。」

 

この質問の意図は、
今順調か否かを掌握して
関係者各位がどのようにアクションをとっていくかのしくみが、
どの程度仕組まれ、実行、維持されているかを伺うことにある。

 

良し悪しの基準は何か?
何をどのように見れば良いか?
その基準は、どのように設定されたものであるか?
会社方針・上位方針との関連性はどうか?
だれがいつ監視し、フィードバックするか?
現場要員に認識されているか?貢献意欲を持ち、達成感を感じられるフィードバックとなっているか?
異常発生時(または事前に)察知できるか?

 

「今、生産の状況は順調ですか?」 との問いから、現場マネジメントのレベルを伺っています。

そして、マネジメントマネジメント体制の整備へと!!

 

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1982年:名古屋工業大学経営工学科卒業後、NEC入社。 1988年(29歳):「自分はいったい何をやりたいんだろう?」と悶々としていた気持ちに終止符。NECを退社、社団法人中部産業連盟に入職し、経営コンサルタントの道を一歩踏み出す。直後、中小企業診断士取得。以降、主に生産・物流現場及び業務の生産性向上・コストダウン支援、ISO9001QMS構築及び効果的運用に携わる。 2006年(46歳)に独立、2008年にKWPコンサル㈱を設立。 独立したことによって、より中小企業経営者の目線・心情に寄り添い、3つのキラリ組織づくり(社員がキラリ、顧客にとってキラリ、社会においてキラリ)に向け、引き続きカイゼン道を歩む。 同時に、ISO9001審査活動を行う。 【資格】 ・国際経営コンサルティング協会評議会認定CMC ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント ・JRCA登録QMS(ISO9001)主任審査員 ・JACA登録QMS(ISO9001)管理技術者 ・CEAR登録EMS(ISO14001)審査員補 ・ITコーディネータ協会認定ITコーディネータ ・(元)経済産業省登録中小企業診断士(15年ほど経て失効) https://www.kaizen-wp.jp/