「今、生産の状況は順調ですか?」との問いから、現場マネジメントのレベルを伺う!
中小製造業の現場に立って、現場リーダーにこう問いかけることにしている。
「今、生産の状況は順調ですか?」
次は、これに対する、あるひとコマである。
問いかけられたリーダーは、少しキョトンとした様子をしたかと思うと、壁にある時計に目をやり、機械周りの様子を見て、
「はい、順調です。」
「その根拠は何ですか?」
「まず赤箱(不良箱)にモノが無い。この時間に、これだけのアウトプットが仕上がっている。だからです。」
「なるほど。では、今順調だということを、作業者は認識できていますか?」
「……いいえ、できていません。」
「さっき、あそこに見える機械、止まったようですが、まだ誰も対応に来ていませんよ。」
「あっ……。すいません。ちょっと見てきます。」
この質問の意図は、
今順調か否かを掌握して
関係者各位がどのようにアクションをとっていくかのしくみが、
どの程度仕組まれ、実行、維持されているかを伺うことにある。
良し悪しの基準は何か?
何をどのように見れば良いか?
その基準は、どのように設定されたものであるか?
会社方針・上位方針との関連性はどうか?
だれがいつ監視し、フィードバックするか?
現場要員に認識されているか?貢献意欲を持ち、達成感を感じられるフィードバックとなっているか?
異常発生時(または事前に)察知できるか?
「今、生産の状況は順調ですか?」 との問いから、現場マネジメントのレベルを伺っています。
そして、マネジメントマネジメント体制の整備へと!!
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