「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:【3】5Sは現場を元気にします
5Sを楽に楽しくコーチしましょう!!現場改善コーチが伝授します
【3】5Sは現場を元気にします
5S教育が、なぜ、重要なのか考えていきます。
在職中の最後の10年間は、IEやQCの管理技術の教育を行っていました。
でも、ほとんど現場改善は進まなかったのです。
退職後、どうしてなのかを考えていました。
そんな時に、栃木県の足利市に現場改善が進んでいる会社が多くあることを知りました。
うまくいっている会社は、全て5Sをしっかり推進されていたのです。
私の勤務していた会社の現場は、そこそこキレイだったので、5Sの活動はほとんど行わずに、現場改善のみを行っていたのです。
5Sの位置付けも、現場改善の基礎や準備だと考えていました。
これが、大間違いだったのです。
これに気が付くまで、退職後1年以上かかりました。
「5Sは会社運営そのものであり、5Sの推進から革新や改善に発展できる」のです。
特に、現場改善を推進する場合は、必ず、5Sからスタートしなければ、絶対に上手くいかないと考えています。
ほとんどの会社は、5Sと現場改善は別物だと考えているようです。
自分のために、5Sの推進を行うので、必ず仕事がやり易くなります。
5Sの最初は「整理」ですが、不要なものがなくなると、間違いなく仕事は楽になります。
不要なものがたくさん残っている現場では、絶対に現場改善はうまくいきません。
5S推進のキモは「決めること」です。
要るものと要らないものの判断を行い、要らないもの=捨てるものを決めます。
これは、なかなか難しい決定です。
思い切って決定し、捨てるという行動をしなければ、全く前にはいかないものです。
これを繰り返していると、「決めて、守る」ことができるようになります。
現場改善も、ほとんど決め事なので、「決めて、守る」ことが出来ないと、すぐに崩壊してしまいます。
社長が決めるのではなく、「現場のみんなが決めて、みんなで守る」のです。
これが、しっかり出来るようになると、現場改善だけでなく経営そのものに、大きなメリットが出せます。
その最大のメリットが、「現場が元気になる」ことです。
足利の工場見学でもっとも驚いたことは、現場メンバーが元気よく挨拶してくれたことです。
特に、倉庫の年配のメンバーが、立ち止まって大声で挨拶して頂いた時には、身震いした位です。
現場が元気になれば、5Sだけでなく、IEもQCなどの現場改善もどんどん進んでいきます。
つまり、本物の「5S+改善」になるのです。
現場に少しの弱点があっても、現場が自信をつけると、すぐにカバーできるようになります。
現場がキレイになり、見学者が増えると、もっともっとキレイになります。
この好循環ができれば、現場改善はどんどん進んでいきます。
これで、経営が良化しない会社はないでしょう。
5S改善を進めるための、具体的な5S教育について考えていきます。
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