《人に聴く》ということを覚えさせる
技術者や研究者によくあるのが、「自分でやり切らないと気が済まない」という抱え込みの修正です。
特に個人プレーの多かった大学卒業から数年程度の若手技術者はこの傾向が強いのが一般的です。
彼らに必要なのは、「先陣に助言を求めてそれを習得する」という柔軟な態度です。
これは聴きながら実戦経験を積むということが成長曲線の勾配を高めるために重要だからです。
その一方で自分一人で文献等を調べるということもとても大切です。
人に聴くというのは、ただ単にきけばいい、という話ではなく、「自分ではここまで調べられた。自分はこう考える。これに対して何か助言はあるでしょうか。」という聴き方がベストです。
自分で調べる、考える。
その上でそれを先人に確認する。
このようなスタンスが若手技術者の成長には最適だと考えます。
当然ながら聴かれる側も、「自分を超えてもらっては困るので肝の部分は教えない」ということをせず、自分を超える自在を輩出するという懐の深さが大切というのは言うまでもありません。