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若手技術者の専門性に関する《執着心》をモチベーションの原動力に

若手技術者の専門性に関する《執着心》をモチベーションの原動力に

若手技術者は自らの専門性にこだわる、専門性至上主義にとらわれています。

日々「自分の専門は何か」という問いかけをしながら過ごしているケースが多いと思います。

もちろん専門性は何かということを意識しながら仕事をすることは大切ですが、若手技術者に求められるのは専門的な仕事ではなく、どちらかというと上司の時間を捻出するための雑用をこなすことです。

 

専門性に執着すれば執着するほど雑用を毛嫌いするようになり、毛嫌いすることで仕事の精度とスピードが落ちるという悪循環に陥ります。

このように専門性に関して若手技術者は執着心を持っていますが、この執着心 は活用の仕方によっては若手技術者のモチベーションを高めることにもつながってきます。

専門性に関する執着心を、モチベーションを高めることに活用するには

具体的には、定例のチームミーティングなどで10分ほど時間を与え、自分の専門に関する講義の講師をやらせるのです。

1週間のうち10分であれば業務に支障が出ることもないでしょう。

10分話をするために準備等で時間を取られ他の優先業務が滞るという恐れがあると考えてしまうかもしれませんが、

 

「自分の専門性を生かしている」

というモチベーションの向上によって仕事のスピードが上がり、結果としては業務効率の向上につながります。

専門性に関する執着心を講師という役割によって満たすことで、モチベーション向上につなげてください。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。世界的な展示会での発明賞受賞、海外科学誌に論文を掲載させるなど研究開発最前線で業務に邁進する一方、後身の指導を通じて活字を基本とした独自の技術者人材育成法を確立。その後、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出した。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面。過去の技術者育成経験から、「一般的な人材育成」と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要と考え、「技術者人材育成研究所」を創業。FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、その受け皿となる現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『技術報告書 書き方の鉄則』、『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/