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若手技術者にできるだけ早めに経験させること

若手技術者にできるだけ早めに経験させること

技術者のプライド

技術者は一般職として入社した社員よりも、「自分は専門性が高い」というプライドがあります。

このプライド故、仕事の幅を自分で狭めてしまい、後々の成長率が鈍っていくということになりがちです。

 

理由は簡単です。

自分のやりたい仕事だけに集中し、それ以外の仕事は自分の仕事ではない、というようなスタンスの社員に他の社員は力を貸さないからです。

 

仕事のスケールが大きくなればなるほどさまざまな人の協力が必要となってきます。

それが必要となった時になって慌てて人脈を作ろうと思っても手遅れなのです。

 

こうならないためにも、早い段階で

「『雑用』をきちんと行う」

ということを刷り込ませなければなりません。

若手技術者に雑用を行わせる理由

普通のサラリーマン技術者の仕事の中で、高い専門性が必要とされるようなものはごく一部。

しかもそのような仕事をこなすのは百戦錬磨の中堅技術者であり、入ったばかりの若手技術者には求められません。

 

それよりも若手技術者は、

「言われたことをきちんと行い、納期内に必要とされる品質でアウトプットを出す」

ということに注力させなければなりません。

 

そしてこのような雑用に対する愚直な試みを多くの人は目にすることとなり、そのひたむきな姿勢を評価した人たちが、後になってその若手技術者が前線に出た時に力を貸してくれるのです。

 

専門性が高いと自負している若手技術者に雑用をきちんとやらせる。

今後の投資という意味でも是非実行してください。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。世界的な展示会での発明賞受賞、海外科学誌に論文を掲載させるなど研究開発最前線で業務に邁進する一方、後身の指導を通じて活字を基本とした独自の技術者人材育成法を確立。その後、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出した。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面。過去の技術者育成経験から、「一般的な人材育成」と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要と考え、「技術者人材育成研究所」を創業。FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、その受け皿となる現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『技術報告書 書き方の鉄則』、『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/