ものづくりニュース by aperza

若手技術者に《当事者意識》を芽生えさせる特効薬

若手技術者に《当事者意識》を芽生えさせる特効薬

何度指導しても、どこかで他人事。

べき論を振りかざすだけで一向に前に進まない。

打ち合わせでも発言せず黙っているだけ。

 

そんな若手技術者に閉口することは無いでしょうか。

 

このような若手技術者に共通しているのは

「当事者意識の欠如 」

です。

 

これは、上司であるAさんがやってくれるはずだ。

先輩であるBさんがいるから自分は言われたことだけやればいい。

自分には別の仕事があるから、この仕事には関わらないでいいと思う。

 

根幹にあるのは、

「この仕事は自分の仕事ではない」

「この仕事は自分以外の誰かがやってくれる」

という潜在意識です。

「誰かがやってくれる」という潜在意識を変えるには

この潜在意識を変えるためには、

「当事者意識を持たせる」

ということが重要です。

 

しかし言葉でいったところですぐに当事者意識が芽生えるわけではありません。

この場合に最も効果的なのは人材の代謝です。

具体的には、その業務で実績が十分な中堅以上の技術者を早い段階で担当から外し、主担当に若手技術者をあてがうという若返りを進めるのです。

 

若手技術者にとっては盾になるはずの上司や先輩がいなくなり、自分でやるしかないという状況になります。

こうなった時に若手技術者は初めて自分がやらなくてはいけないと認識するはずです。

若手技術者を主担当にした際の注意点

ここで注意すべきは「丸投げ」にしてしまわないこと。

十分な知見を有する先輩や上司は、「良きアドバイザー」として、つかず離れずの位置で見守りながら助言を与えてください。

そして上司は助言を与えるだけで実務をやってはいけません。

 

自分でやった方が、効率がいいと思うことがあっても、必ず部下に実務をやらせてください。

この上司や先輩のサポートを通じて実務力も身に付き、仕事をやり切るという経験を通じて当事者意識が芽生えるようになってきます。

是非、実践してみてください。


東京工業大学工学部高分子工学科(有機化学)卒業後、ドイツ研究機関 Frauhofer Institute にて1年間医療材料研究のインターンを終了し、東京工業大学大学院修士課程(高分子応用研究)修了。学術論文一覧は研究者向けSNSである ResearchGate にて公開中。◎大手機械メーカーの航空機エンジン部門にて、10年以上にわたりFRPに関連する業務に従事。社内試作から始まったCFRP航空機エンジン部品の設計、認定開発、海外量産工場立ち上げを完了。本部品は先進性が高いという評価を得て、世界的FRP展示会 JEC にてInnovation award受賞。新規FRP材料研究においては、特許や海外科学誌への論文投稿掲載を推進し、Polymer Journal、Polymer Compositesをはじめとした科学誌に掲載。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/