現場改善用語集【IE】

現場改善用語集【IE】

チラッと耳にした重要そうだが聞き慣れない用語、実戦で知っておくと改善が面白くなりそうな用語、度忘れしそうなのでメモしておきたい用語などを集めた用語集です。

IE(Industrial Engineering)(あいいー)

IEは Industrial Engineering の頭文字で、一般には管理工学とか経営工学の名前で知られる。もともとは、20世紀初めにアメリカで発達した生産合理化の考え方が体系付けられて確立したものである。

代表的なテーラーの科学的管理法は経営経済学の発展の中で大きなマイルストーンとなっている。

しかしながら、現在の日本では、IEと言えばストップウォッチによる時間観測に代表される作業改善の手法と受け取られており、狭い意味でしか使われなくなった。

 

異説1

IEとは Industrial Equipment の略で、工業用に使用される機器のことである。そのような名前のカタログ雑誌もあるのである。だから、IEといえば装置機械のことなのだ。

異説2

IEとは Internet Exploror の略である。今どきこんなことも知らないと、ITの使えない時代遅れのポンコツ頭とバカにされてしまう、いやな世の中なのである。

異説3

IEとはImitation Engineering の頭文字で、模倣技術のことである。やたらに他社の改善事例や苦労話を聞きたがり、西に生産性を向上した会社があればすぐに同じやり方を導入し、東に品質を向上させた事業所があればすぐに同じやり方を展開し、北にコストダウンに成功した工場があればすぐに同じやり方を取り入れ、南に大ヒット商品が開発されたらすぐに模造品を生産してブレークのおこぼれにあずかろうとする、主体性なく創造性のかけらもない、その場限りの利益を追求するために駆使される恥知らずな技術のことをIEと呼ぶ。

 

出典:『備忘録めもらんだむ』面白狩り(おもしろがり)


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。