現場セキュリティの盲点 廃棄時こそ最も注意すべし

現場セキュリティの盲点 廃棄時こそ最も注意すべし

先日、企業から排出される機密情報を安全に処理して廃棄しようという活動をしているNAID(National Association for Information Destruction)で話を聞いた。企業から排出される紙や不要な資材、機器等の事業系ごみには機密情報が詰まっており、キチンと処理した上で廃棄しないと情報は漏れてしまう。海外ではこうした機密保護には前向きだが、日本は無頓着であまり進んでいないとのこと。セキュリティの重要性は分かっているつもりだったが、廃棄物からの情報漏洩とは盲点だった。

▼NAIDの話を聞いて、ふと気になったことがある。ひと昔前であれば、機密情報を持ったデバイスはサーバーや社内・社員のパソコン、携帯電話等に限られていた。しかし最近のIoTの普及によって情報を集め、処理するデバイスが爆発的に増えた。特にここ最近のエッジ処理の流れにより、センサやエッジデバイスなどデータを扱う末端機器は増えている。それらもいつかは寿命を迎えて廃棄する時期が来る。その時、蓄積したデータはどうするのだろうか?どのように廃棄すればいいのだろうか?

▼エッジで集めたデータはあくまで断片的で、機密情報というほどの価値はない、ましてやセンサや機器のデータであれば問題ないという意見もある。一方で、わずかなデータでも見る人が見れば分かると警告する人もいる。セキュリティを考えれば、データが外に出ないに越したことはない。いまIoTということで、データを集めて蓄積し、見える化して分析、活用することが多くの製造現場で行われている。データといえど寿命はある。生み出す、使うだけでなく、捨てる・処分する時のことも考えておかないと、痛い目を見ることもある。データのライフサイクル、いまのうちに準備しておいても損はないはずだ。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ