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既存技術の組み合わせの重要性

既存技術の組み合わせの重要性

若手を中心に技術者は、「高い技術力で、他社を圧倒すべき」というスローガンを掲げがちです。

当然ながら不可能と言われたことを可能にできるコア技術を開発できれば、それは絶対的な競争力へとつながっていくでしょう。

ところが、そのような技術は達成にハードルが高いことはもちろん、人とお金を一定期間無条件で投資する、という資金力と英断力のある企業に限られてしまいます。

 

創業者社長が健在で、さらにその企業にある程度の資金があるような一部の企業を除き、ほとんどの場合不可能な話でしょう。

そのような時に重要な考え方。

それは、「既存技術の組み合わせで新規技術を生み出せないか」という考え方です。

 

既存と既存の組み合わせは必ずしも既存ではなく、新規技術に化けることはざらにあります。

そして、この既存技術は似たような業界のもの同士を組み合わせるよりも、いかに離れた領域にある既存技術の組み合わせを考えられるか、ということが極めて重要になります。

そういう意味でも、技術者を若手のうちに幅広い仕事を経験させるということが重要なのかもしれません。

 

既存技術の組み合わせは無限の可能性を持っている。

是非、このことを頭の片隅において若手技術者の育成にあたっていただければと思います。


東京工業大学工学部高分子工学科(有機化学)卒業後、ドイツ研究機関 Frauhofer Institute にて1年間医療材料研究のインターンを終了し、東京工業大学大学院修士課程(高分子応用研究)修了。学術論文一覧は研究者向けSNSである ResearchGate にて公開中。◎大手機械メーカーの航空機エンジン部門にて、10年以上にわたりFRPに関連する業務に従事。社内試作から始まったCFRP航空機エンジン部品の設計、認定開発、海外量産工場立ち上げを完了。本部品は先進性が高いという評価を得て、世界的FRP展示会 JEC にてInnovation award受賞。新規FRP材料研究においては、特許や海外科学誌への論文投稿掲載を推進し、Polymer Journal、Polymer Compositesをはじめとした科学誌に掲載。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/