工場外の自動化市場を開拓する

工場外の自動化市場を開拓する

強い日差しが肌を刺し、日陰で涼んでいても汗が吹き出す。建物に逃げ込むと一気に体が冷やされて寒いくらい。テレビを見れば熱中症の注意喚起を促すテロップが常に出ている状態。今年の夏は例年以上に過ごしにくさを感じている。

あと1カ月以上、暑さとの戦いが続くと思うとそれだけでうんざりする。とは言え仕事目線で観察すると、この暑さも捨てたものでもない。暑さや異常気象を追い風に需要を捉えている企業や製品が結構ある。

 

▼例えば、水が蒸発する際、周りの熱を奪う気化熱を利用した冷却装置であるミストの噴霧装置。最近、商業施設やビルで設置されるケースが多くなっている。環境負荷も低く、今後ますます増えていくだろう。

また作業服にファンモータが付き、外気を取り入れて体を冷やしてくれる空調服。数年前に出た当初はイロモノ的に扱われていたが、最近は工場内、建設現場で着ている姿をよく見かける。

また雷の発生件数の増加に伴うSPD(避雷器)の設置や、記録的豪雨の被害を最小限に抑えるため、IoTをもっと活用していこうという動きなど、さまざまな面で新たな需要が生み出されている。

 

▼インフラやビル、商業施設など、近年これらの現場の流行りや話題になっている技術や機器を見ると、以前から工場内で使われていた機器が次々と屋外に飛び出して行っていることに気づく。温度制御や環境制御など工場内で培った技術をベースに、工場外で課題解決や需要獲得に成功している。

自動化やオートメーション、制御技術で社会的課題を解決する。少しだけ視点を高くして社会を見ると、私たちの技術が活かせる市場はたくさん広がっている。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ