展示会・国際会議に光明を見る

展示会・国際会議に光明を見る

SCF/計測展、国際ロボット展が盛況のうちに閉幕した。来場者は前回を上回り、成功だった。スマートファクトリー、ロボット、IoTという大きな追い風があるとは言え、地方から来場した人、団体ツアーに参加してきた人、海外から視察に来た人、授業の一環と思われる学生服の人たちなど、会場には多種多様な人々の姿でにぎわった。また土曜日まで開催された国際ロボット展では、家族連れやカップルなどもいて、社員が休日に娯楽兼仕事で見に来た風な人たちも多く見受けられた。

▼日本は観光立国を目指し、訪日外国人の数を2020年までに4000万人という目標を掲げている。旅行先として日本の楽しさ、素晴らしさばかりがクローズアップされているが、一方で観光庁は、MICEと呼ばれる国際会議や展示会等の開催と誘致も重要な政策と位置付けている。今回の展示会では、日本の最新の技術や製品、ロボットを見ようと海外から多くの人が押し寄せ、多くの企業で中国語や英語を話せるスタッフを増員していた。今回来日した人たちが日本の良さを感じ、次は家族を連れてプライベートで来てくれる。そんな経路があっても良い。

▼いま展示会産業は東京オリンピック期間中の東京ビッグサイトの使用停止問題ばかりがクローズアップされているが、以前からMICEの誘致や海外に匹敵する規模の展示会場が必要だと言われてきた。日本の製造業が従来の生産拠点や消費市場として縮小傾向にあるなか、自動車をはじめ裾野の広い産業を持ち、各分野のトップメーカーが存在する優位性を生かすには、業界をリードする、最新の技術や製品を見せて話し合う場としてMICEは最適だ。市場や生産拠点とは違う、研究・開発拠点としての日本を確立すること、次世代の日本の製造業には必要だ。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ