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出張や打ち合わせは部下に任せる

出張や打ち合わせは部下に任せる

技術者指導者層の方々に質問です。部下のすべての打ち合わせや出張に同行・同席していませんか?

口出しをせずにやらせてみる

過去に大きな成功体験のある優秀な技術者ほど、部下の指導の際に、

「口出ししたくなる」

という気持ちが強くなる傾向があります。

明らかに間違っていることをやっているのであれば、それは止めさせて、その理由を説明するという事が必要ですが、目指すべきゴールが大きくずれていないようでしたら、

「詳細は口出しをせずにやらせてみる」

という姿勢が大切です。

「当事者意識」を持たせるために

打ち合わせや出張に上司がいると、部下がその上司のやり方に引っ張られてなかなか自由に打ち合わせが進められないことがあります。

部下に独り立ちしてもらい、自主的に課題をみつけ、その課題を解決できる実行力をみにつけてほしい。そう思うのであれば一刻も早く部下一人にやらせてみることが大切です。

「部下にやらせると、アウトプットの質が低くて…..」

そう思うこともあるでしょう。それでも、限られた人手の中で最大限のアウトプットを出すためには、任せられるところは任せて、技術者指導者層は部下の育成を初め、各種管理業務や組織の目指す方向性を見定めるなど、より高いレベルの業務に集中すべきです。

部下は任せられて明確なアウトプットを要求されて初めて当事者意識を持って仕事に取り組むものです。

「当事者意識」がもたらすもの

この当事者意識こそ、技術者の成長の要である、

「自主性」

へとつながっていきます。

時には失敗することもあるでしょう。その失敗こそ、部下である技術者の血肉となる重要な経験です。

当事者意識を持った失敗こそ成長の根幹といっても過言ではありません。

 

もし、出張や打ち合わせに必要以上に上司が同席する文化があるようでしたら、一刻も早くやめることをおすすめします。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。その後、複数の大手メーカーにて技術者として勤務。専門外の企業に転職したときは周りの会話についていけないという苦境に陥るが、試行錯誤の末に活字を基本とした独自の思考法を確立、開発最前線で成果を積み上げたことにより最先端研究プロジェクトリーダーに昇格。また、自らの立ち直りに実践した思考法を応用した技術者育成法により、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出。当時評価の低かった若手技術者を事業部最年少海外駐在者として送り出すなど、技術者教育でも高い評価を得た。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。川中から川下の企業の研究開発最前線での技術指導、サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面し、専門性を生かすも殺すも人材に大きく依存することを実感。さらに自らの技術者人材育成経験から技術者育成には一般的な人材育成と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要という考えに至った。その後、技術者に特化した人材育成プログラムがほとんど存在しないことに着目して「技術者人材育成研究所」を創業、FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/