中高生と企業が本気でものコトづくり!“創造力の甲子園”に行ってきた!【...

中高生と企業が本気でものコトづくり!“創造力の甲子園”に行ってきた!【前編】

以前もものづくりニュースで取り上げた「Mono-Coto Innovation 2016」東京大会の初日にお邪魔してきました。

創造力の甲子園「Mono-Coto Innovation」とは?

企業が提示するリアルなテーマ課題に対して中高生がアイデアを考え、プロトタイプを製作し、解決に挑むというコンテスト。

学力やスポーツを競い合うことは普通に行われていますが、社会に出てから必ず必要とされる“創造力”を競い合う場はなかなか存在しない。こうした理由でつくられたのが「Mono-Coto Innovation」です。

提案したアイデアは、空想ではなくきちんと“カタチ”にすることにこだわってプログラムが組まれています。

 

昨年行われた第1回大会は東京会場のみでしたが、今年は東京・山形・京都の3都市開催。まずそれぞれの地方で予選、決勝を行い、来年4月の全国決勝でその頂点が決まります。

なお地方予選はいずれも3日間開催。初日に企業からオリエンを受け、デザイン思考ワークショップを挟みながら3日かけてチームごとにアイデアを練っていきます。そして最終日には各チームがアイデアのプレゼンを行うアイデア予選を実施。次回11月末に行われる地方決勝に進むチームが決まります。

 

▼こちらは参加者全員に渡される「Mono-Coto BOX」。中にはデザイン思考をまとめた冊子やノート、ふせんなどが入っています。
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▼冊子の中にはワークシートも。これは使うも使わないも自由。
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▼会場のいたるところに、「メンター」と呼ばれるスタッフの姿が。議論に加わるなど、チームをフォローします。ほとんどが大学生、大学院生。中には形成外科医の方も!
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上位3チームだけが地方決勝へ。東京大会のテーマは?

チームビルディングを経て、いよいよ企業によるオリエンテーションが始まります。今回の参加企業とテーマ課題は以下の3つ。各テーマの上位3チームが地方決勝に進みます。

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富士通デザイン株式会社「パーソナルコンピュータの再定義」

昨年のスマートフォンの再定義に続き、今年のメインテーマはPCとします。富士通のPCは長年、国内でトップシェアを維持しています。それは地道な技術の積み重ねと品質にこだわってきたからです。
しかし、スマホやタブレットなど様々なデジタルデバイスが台頭しているなか、PCの役割や用途も着実に変化しています。そうした中で、みなさん自身の生活の中から課題を発見し、新たなPCを再定義しデザインして下さい。ネットが生活に溶け込むようになり、用途に応じてデジタルデバイスを使い分けるようになった今、これからの時代にどのようなPCがあれば生活を豊かにできるかを考え、自分たちが欲しいPCを提案されることを期待しています。

コクヨ株式会社「日ごろの不満を解決する文具」

日ごろ、文具を使って勉強している場面で小さな困りごとは感じていませんか?
現状が当たり前だと思いこんでいて、不便や不満そのものに気づかない、なんていうことも世の中には沢山あります。
他人にも共感されるような小さな「気づき」を見つけることが、大きな進化につながります。
スマートフォンやタブレットのようなデジタルツールをはじめとして、我々をとりまく環境は目まぐるしく進化・変化を続けていて、生活や学習の場を一変させてしまうこともあります。
それに比べると、文具の変化はとても緩やかなものかもしれませんが、私たちの日々の作業を支えてくれる、なくてはならない存在です。
使う側の環境変化を受け、文具にもイノベーションを生み出すチャンスはあるはずです。自分たちを取り巻く生活環境・学習環境を振り返ってみて、皆さんならではの「気づき」を見つけ出してみてください。
中高生が求める新しい「ブング」を世に送り出しましょう!

クロステックスポーツ株式会社(ゼビオホールディングス株式会社)「中高生のスポーツ部活動の場で欲しくなるモノ」

日々部活動やスポーツ活動に励む中高生の皆さんに、「部活動でこの様なモノがあればもっと上達するのに!」とか「この様なモノがあれば便利なのに!」といったモノを、創出して実現して頂きたいというのがテーマです。
中高生の皆さんだからこそ、大人が見過ごしたり思いつかなかったりする、「”現場”が欲しているモノ」のアイデアを出せると思ってます。改めて身近な部活動を徹底的にリサーチ・マーケティングしてみましょう!
スポーツカテゴリーは問いません。各種球技や陸上・水泳、何でもありです。期間内にプロトサンプルを製作して検証できればベストです。皆さんの闊達なアイデア創出を期待します!

 

▼積極的に企業に質問する中高生たち。
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▼予選の審査基準。万が一同点になった場合は「独創性」の高いチームが勝ち。
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「デザイン思考ワーク」を挟みながらチームごとにアイデアを構想

「シーン選定・ユーザー理解」「インサイト発見」「アイデア発想」などのワークショップを挟みながら、チームごとにアイデアを練っていきます。

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チームごとに目標やルールも設定。実は全国優勝チームにはシリコンバレーツアーが贈呈されます。
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最終日にはどんなプレゼンが見られるのでしょうか……? 楽しみです!

 

続きは、「中高生と企業が本気でものコトづくり!“創造力の甲子園”に行ってきた!【後編】」

「MONO COTO INNOVATION」


株式会社アペルザで「ものニュー」の記事制作をはじめ、コンテンツ制作を担当しています。これまでひたすら文系人生だったこともあり、ものづくり関しては何がわからないのかもわからないレベルです。ものニューを通じて私も知見を広げていきます。得意なことはけん玉で、特にうぐいすと灯台系は自信があります。