三位一体でロボット産業を盛り上げる

三位一体でロボット産業を盛り上げる

研磨材の世界トップメーカーであり、研磨のスペシャリストでもあるスリーエム(3M)は今、研磨作業の自動化・ロボット化に向けた取り組みを強化している。と言っても自前でロボットを作るのではなく、研磨材メーカーとしてロボットメーカーやロボットシステムインテグレータ(SI)との関係を強めている。

つい先日も研磨ロボットラボを相模原事業所内に開設した。材料メーカーとロボット関連企業の協業。字面だけ見ると特別なことではなさそうだが、深く掘り下げてみるとロボット産業の未来へのヒントが見えてくる。

 

これからのロボット産業に必要なのは高度なアプリケーション、つまりはベテランの知見や経験で行っている難易度の高い作業のロボット化だ。そこでは熟練技術者に加え、3Mのような特定領域の専門家の協力が絶対に必要だ。

熟練技術者の技と専門家の科学的分析が合わさって初めて、作業がデジタル化されて再現できるようになる。それはロボットメーカー、ロボットシステムインテグレータだけでは不可能な領域だ。

 

「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがある。3人集まって相談すれば、知恵をつかさどる仏である文殊菩薩のような良い知恵・アイデアが浮かぶという意味だ。

幸いなことに日本には多くの専門メーカーと技術者がいて、ロボットメーカーもたくさんある。ロボットSIも数が増え始めている。

3人が集まれる環境が整っている、こんな国は世界を見渡しても他にはない。まさに今がチャンス。日本がロボット大国になれるかどうか。正念場を迎えている。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ