ロボットシステムインテグレータ(ロボットSI)の重要性

ロボットシステムインテグレータ(ロボットSI)の重要性

ロボットを今よりもっと社会へ導入し普及させるためには、「ロボットを作る」と「ロボットを動かす」という2つの道を整備する必要がある。「ロボットを作る」は、言うまでもなく自らロボットを設計開発、製造して販売するロボットメーカー。もう一つの「ロボットを動かす」は、販売されたロボットをキチンと動いて目的を達することができるようにする業務、いわゆるシステムインテグレーターだ。この2つの両輪をうまく回さなければならないが、現状はなかなか難しいようだ。

▼特にロボットSIの不足は深刻で、「導入を決めたはいいがSIのリソースを確保できない」、「稼働開始は半年後になる」なんて事態が多方面で起きている。これからもっと需要が拡大するのは確実ななかで、ロボットSIの不足がボトルネックになるのは目に見えている。ロボットSIを育成し、増やすことは、ロボット産業だけでなく、製造業全体、日本全体としても喫緊の課題だ。

▼幸いなことに、若者たちのロボットへの関心と意欲は高く、ロボット関連の技術が学べる研究室がある大学が全国に70以上ある。そこで学ぶ学生のなかには、将来はロボットに関わる仕事をしてみたいという若者は多い。しかし、今彼らの前に示されているのはロボットメーカーの設計開発者や大学のロボット研究者ばかり。とても狭き門となっている。彼らの夢や目標、学んだものを生かすためにも、職業や就職先としてのロボットSIを整備し、盛り上げていく必要がある。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ