ニューノーマルでなくなる仕事

ニューノーマルでなくなる仕事

1、2年前はロボットやAIが人の仕事を奪うと声高に叫ばれ、懸念する向きが強かった。

しかし新型コロナウイルスの感染が拡大し、人との接触の回避やリモートワークが広く行われるようになると、そうした声はパタッと途絶えた。それどころか、デジタル技術をもっと活用してニューノーマルに対応していくべきだと風向きが完全に逆になった。

私たちのようなFAや自動化をなりわいにしている人間からすると歓迎すべき風潮だが、一方でその手のひら返しが心配にもなる。

 

ニューノーマル、働き方改革が進み、さまざまな場面や業務でAIやロボット、自動化装置等が活躍することになるだろう。一方で、それまでその業務や作業を担っていた人は、コロナ以前であればじっくりと時間をかけて仕事が減っていくところを、ニューノーマルによって急に直面することになる。

今のところはそのシフトは限定的だが、これから一気に速度が増す。その時に彼らは自らに降りかかる事態に対して準備ができているだろうか。新型コロナウイルスの影響が落ち着けば、多くの仕事がAIやロボットに置き換わる時代が目の前に迫っている。

 

ニューノーマル、デジタルによって働き方が変わり、なくなる仕事は出てくる。一方で新しく生まれる仕事もある。

第2次産業革命のアメリカでは馬車が自動車に置き換わることによって道路のふん尿の掃除やカイバなど馬車関連の仕事は失われた。しかしそれ以上に自動車がもたらした仕事は多かった。

ニューノーマルになっても同じことは繰り返される。いま新型コロナウイルスで大変な状況は続いているが、一方で自分の仕事はニューノーマルでも継続されるものかどうかを客観視する必要がある。自己を変革し、変化に対応する力、ダイナミックケーパビリティの重要性は人も同じだ。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ