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《技術コンサルタント》を若手技術者育成に活用する

《技術コンサルタント》を若手技術者育成に活用する

技術者指導者層である上司は、その右腕として客観的助言を与えられる専門家、技術コンサルタントを育成に活用してください。

若手技術者育成による上司の負担

専門職である技術者は、専門的知見を持っていることは大前提ですが、若手技術者を育成する上司という立場の技術者は、それに加えて

  • 若手技術者の育成
  • 管理業務
  • 業務の責任

といった多くのことを抱え込むことが非常に多いため、当人への負荷がとても大きくなってしまいます。

特に予算確保や人員体制の構築といった管理業務は、業務推進においてとても重要ですが、書類仕事や決済に必要なサインをもらう必要があるなど、非常に手間のかかる内容です。

さらに責任者やリーダー、長という肩書がついている場合、何か問題があると責任問題に発展することから精神的負荷も高い状態が続いてしまいます。

このような状況だと若手技術者の育成をする時間的余裕はもちろん、「精神的余裕」が無くなるのが普通ではないでしょうか。

しかし、若手技術者を育成して底上げをしないと若手技術者の戦闘力が上がらず、仕事を任せることができません。

仕事を任せることができないと、技術者育成層の技術者がプレイヤーとして前線で戦うことを強いられ、さらに状況が悪化することになってしまいます。

このような状況において、効果を発揮するのが、「技術コンサルタント」の存在です。

技術コンサルタントのスキル

技術コンサルタントとしての注目すべきスキルと理由を以下にまとめます。

社外の人間であること

客観的な助言が技術コンサルタント最大の強みですので、社内にしがらみがない社外の人間でなくてはいけません。

開発の最前線にいた経験があること

企業の技術者が助言を求めたいのは、現場を経験することが少ない大学教員のような方々の話ではなく泥臭い、開発最前線での経験を踏まえた助言です。

机上の空論や理想論ではなく、現実を考慮したバランス感覚は開発最前線でしか身につけることができません。

現場での実戦感覚が衰えていないこと

大企業の経営者や役員クラスになってしまうと、現場での実戦から遠ざかって時間が経過しているため、「現場での実戦感覚」が衰えてしまっている可能性があります。

「自分が現場で同じ立場であったらどうすればいいか」

というように課題を自分のことに引きつけ、そして自らの経験も考慮しながら的確な助言を与えるためには、自らの経験を鮮明に頭の中で描き直した上で助言を与えることが重要です。

 

技術者指導者層の方々は自らの負荷を下げる、そして若手技術者育成スピードを高めるという観点から、第三者目線である技術コンサルタントを活用することをお勧めします。


技術者育成研究所所長・FRPコンサルタント。入社2~3年目までの製造業に従事する若手技術者に特化した法人向け人材育成プログラムを提供し、自ら課題を見つけそれを解決できる技術者育成サポートを行う。◎東京工業大学工学部高分子工学科卒業後、ドイツにある研究機関 Fraunhofer Institute での1年間のインターンシップを経て同大学大学院修士課程修了。その後、複数の大手メーカーにて技術者として勤務。専門外の企業に転職したときは周りの会話についていけないという苦境に陥るが、試行錯誤の末に活字を基本とした独自の思考法を確立、開発最前線で成果を積み上げたことにより最先端研究プロジェクトリーダーに昇格。また、自らの立ち直りに実践した思考法を応用した技術者育成法により、技術者人材育成に悩みを抱えていた事業部から、多くの自発的課題発見/解決型の技術者を輩出。当時評価の低かった若手技術者を事業部最年少海外駐在者として送り出すなど、技術者教育でも高い評価を得た。◎11年にわたる企業の技術者勤務の後、自らの専門性を生かし複数企業と直接顧問契約を結ぶFRPコンサルタントとして独立。川中から川下の企業の研究開発最前線での技術指導、サポートを行う中で多くの企業が技術者人材育成に苦労している実情に直面し、専門性を生かすも殺すも人材に大きく依存することを実感。さらに自らの技術者人材育成経験から技術者育成には一般的な人材育成と異なる技術者に特化した「技術者人材育成」が必要という考えに至った。その後、技術者に特化した人材育成プログラムがほとんど存在しないことに着目して「技術者人材育成研究所」を創業、FRPコンサルタントとしてFRPに関連する高い専門性の技術指導やサポートを行う一方、現場の技術者の人材育成にも精力的に取り組んでいる。◎主な著書に『CFRP~製品応用・実用化に向けた技術と実際~』(共著)など。◎Professional member of Society of Plastics Engineers( SPE; 米国プラスチック技術者協会)◎– 高分子学会(The Society of Polymer Science) 正会員◎– 繊維学会(The Society of Fiber Science/Technology)正会員◎– NPO インディペンデント・コントラクター協会(IC協会)正会員◎– 国立大学法人 福井大学 非常勤講師 http://engineer-development.jp/