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オープン化で競争激化へ 用途で選ぶ産業ネットワーク

オープン化で競争激化へ 用途で選ぶ産業ネットワーク

A地点からB地点まで移動する場合、どんな移動手段を使うのが最適か? 徒歩、自転車、自動車、バス、電車、新幹線、船、飛行機…とはいえ、これだけでは判断できない。地点間の距離はもちろん、移動する人は誰か、荷物は運ぶのか、時間的な余裕はあるのか、そもそもの移動の目的は?など、不明な要素が多すぎる。

▼交通機関も一長一短。飛行機や新幹線のようにスピードが速いものもあれば、ゆっくりだが大量にモノを運べる船やバスもある。旅程を楽しむために各駅停車の電車が最適な場合もあれば、自分の手で運転して楽しみたいから自動車が良いという選択肢もある。つまり、ユーザーの目的や用途によって最適な交通手段は変わる。そのため各交通機関は自らの長所を生かしたビジネスを展開し、他の移動手段と差別化し生き残りを図っている。

▼産業用ネットワークも似ている。スピード、帯域の広さ、安定性、省配線など各規格それぞれに特長がある。これまでは各規格が独自にネットワークを構築していたので、選ばれる理由として「特長」が第一条件になることは少なく、ベンダーや既存設備との親和性など、その機能とは別のところが勝負どころだった。しかし、オープン化ですべてのネットワークがつながるようになったとき、その優先順位は大きく変わる。どの規格を採用するかはユーザー次第。目的と用途に合わせた最適なものが選ばれるようになる。これからが本当のサバイバルレースになるのは間違いない。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ