これからの技能と技術【2】

これからの技能と技術【2】

先回に引き続き、私が現場指導の中で見つけた技術と技能の話をします。

最近、私は家電販売店などに行くと必ず売られているウェアラブルカメラを使った動作改善をよくやります。

インターネットに「ウェアラブルカメラ」と入れれば実にたくさんの商品が出てきます。重さは数十グラムと非常に軽いビデオカメラです。

 

例えばこれを組み立て作業者の方の頭につけてもらい作業者目線での手の動きを撮影するのです。

その時についでに声を出して作業の説明をしながらやっていただくと音声の入ったビデオも作れます。

これまでのビデオ撮影だと、後ろから取ると手元がよく映らないし声はよく聞こえない。

 

手元を映そうとカメラを手の前に持っていくので邪魔になるといったことがありました。また撮影する人がいると物々しくなります。

そういう意味でこのウェアラブルカメラを使うと非常に気楽にそして素晴らしい映像が撮れます。

そしてそれをタブレットのような少し大きい画面を使ってその場のみんなでワイワイガヤガヤおしゃべりしながら見るといろいろな人の意見から素晴らしい改善案が出てきます。

 

ウェアラブルカメラは最近の技術商品です。昔では考えられないクリアーで見やすい映像が簡単に撮影できます。

kaizen00

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。