「汎用旋盤職人養成講座」前半を終えて

「汎用旋盤職人養成講座」前半を終えて

こんにちは。

さて、先日、当社が構想を練りだして約6年になる「汎用旋盤職人養成講座」に、初めてのお申し込みをいただきました。しかも、私が出版した電子書籍をお読みいただいてのお申し込みです。うれしさが何倍にもなりました。

講座の内容は構想当初より、お申し込みいただいた方のご要望をお聞きし、それに沿った形で当社がカリキュラムを立てると言う方法を考えていました。

今回は、「木工旋盤の治具や工具を作りたい」というものでした。依頼者様は、木工旋盤の仕事をされている会社の方、三名様で、社長様と社員の方二名様です。(掲載の承諾をいただいてます)

鉄職人01

皆さん木工旋盤の職人さんです。近日中に、汎用旋盤(金属加工用)を設備する予定のため、当社にお越し頂き、講義と私の加工しているところを見ていただきました。

鉄職人02 鉄職人03

作りたい品物を何品か提示いただき、その品物を課題として進めていきました。皆さん、木工旋盤を使ってらっしゃるので、理解が早かったです。社長様は、おそらく汎用旋盤(金属加工用)も使えると思います。反省するところは反省し、後半につなげたいと思ってます。
 
~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成


1963年大阪生まれ。西尾鉄工所代表。旋盤師、伝統技術継承者◎祖父の代から80年続く大阪八尾市の町工場の三代目。「職人道」を極めた先代のもとで、13才から弟子入りし、昔ながらの職人技を叩き込まれ、家業を一人前にこなした。工業高校卒業後、中堅工作機械メーカーに就職。工作機械(機械部品を産み出す母なる機械。マザーマシンとも呼ばれる)の構造を隈なく学び、23才で独立。最先端コンピュータで制御された「NC旋盤」に対し、職人の「技」と「勘」が頼りの「汎用旋盤」(職人の手で動かす旋盤)をこよなく愛し、現在に至るまで、その加工にこだわり続けてきた。数少ない伝統技術継承者の一人。◎若い世代の人材不足、技術伝承に危機感を持ち、2016年「汎用旋盤職人養成講座」をスタート。教材用に独自開発した「汎用フライス盤」は、設計、加工、組立・調整をすべてひとりでやり遂げ、自身の総合技術力の賜物となった。最近、営業下手な職人の殻を破り、SNSを駆使して「基礎の手技」の重要性を次世代へと訴える。また、異業種の職人を対象に、「いぶし銀の会」を立ち上げ、オリジナル製品の企画、開発など「未来の職人像」を探っている。コンピューター依存が加速する製造業の未来を受け入れつつも、「機械の前に人間ありき」と、代々受け継がれてきた職人の技と精神性の伝承に力を注いでいる。◎2014年「八尾市ものづくり達人懸賞」受賞、2015年日刊工業新聞「マイスターに聞く」掲載、「なにわの名工」受賞◎西尾鉄工所ホームページhttps://nishio-tekkousho.jimdo.com/ 西尾鉄工所技術伝承 https://nishio-tekkousyo.jimdo.com/