THK、LMガイドアクチュエータ 左右ねじ仕様『KR-RL形』を受注開始
THK株式会社は、駆動部のボールねじ軸に左右ねじを採用したLMガイドアクチュエータ『KR-RL形』を2021年2月9日より受注開始した。『KR-RL形』は、LMガイド、ボールねじのコンポーネント製品をモジュール化し、コンパクト・高剛性・高精度という、KR形から継承した特長を兼ね備えたLMガイドアクチュエータ。
製品概要
ボールねじ軸には、左右対称に同時駆動できる左右ねじを採用し、1つのモータで把持、開閉の動作を実現する。ターゲット市場は主に電子部品業界や自動車部品業界などで、FA自動化工程の需要を見込んでおり、全自動ワイヤストリッパ(ケーブル端末の皮剥ぎ)の刃物移動部をはじめ、ロボットの電動グリッパ、ねじ締め機、ディスペンサ等での用途に最適。『KR-RL形』の製品ラインアップは、#15~#65の9種類。装置のダウンサイジングや設計、組み立て工数の削減に貢献する。
製品の特長
1軸で左右対称の同時駆動が可能
左右対称に駆動できるねじ軸の採用により、開閉、把持が1つのモータ制御で可能、省力化を実現する。
モジュール構造により工数削減と省スペース化に貢献
モジュール構造の『KR-RL形』は、コンポーネント製品と比べて部品点数が少なく、駆動部の組立にかかる工数を抑えることができる。また、1軸で左右対称に同時駆動できるという利点によって多軸のコンポーネント製品をよりシンプルな1軸モジュール製品に置き換えることが可能となり、省スペース化に貢献する。
4方向等荷重構造でエンドエフェクタに最適
4方向(ラジアル方向、逆ラジアル方向、横方向)どこからの荷重にも耐えられる構造で、取付姿勢にとらわれることなく組み付け可能。例えば、複雑な動きをするロボットアームのエンドエフェクタに最適で、重量物や複雑な形状のワークを保持する際、オーバーハング状態でのモーメントを許容できる高い剛性を備えている。
豊富なラインアップ
用途に合わせて9つのサイズ形番、2種類のブロックタイプから選ぶことができる。